会社の会議室の配線を整理したくて、HDMIのワイヤレス伝送を検討。
Windows標準機能としても実装されているMiracastを試してみようと思い、人柱購入。
このMiracastレシーバ、調べるとAnyCastというブランドのものが市場に溢れているが、どれが本物か見当が付かない玉石混交状態のようだ。ちょっと前にアナログビデオキャプチャのEZCapという製品が乱立したが、それと同じような現象のようだ。
オリジナルはAnycast社が設計して、そのBOMや設計図が流出して(あるいは解析されて)、色々な中華メーカーが生産しているのだろう。また、EZcastと言う、EZcapを彷彿させられる同種の製品もあって、バリエーションも富んでいるようだ。
amazonで検索して見つかるAnyCastは、どれもパチモノのようで何を選択すればよいか分からない。
AuyCestなんてロゴ違いの明らかなパチモノは避けるとして、若干でも評価の良さそうなものを選定した。しかし、評価自体の信憑性はないし、中身も変わっている可能性もあるのだが・・。
注文当日に商品は到着して開封。M9 Plusという型式が印刷された、AnyCastロゴのパッケージに梱包された製品だった。
パッケージには2コアと書かれている。AnyCastにはM2やM10など、さらに様々なバリエーションがあるようだが、世代が新しければ良いという訳でも無さそうで、M9が良いのか悪いのかも全く分からない。
箱の中は簡単な日本語取説とレシーバ本体。それにUSB給電ケーブルだ。給電ケーブルの方端は二股に分かれていて、USBじゃない方は何に使うのかさっぱり分からない。マニュアルを見るとWi-Fiアイコンの記載があるので、アンテナ代わりなのか?
手近のHDMIモニタに接続して、動作確認。
モニタには、初期画面が表示されて、SSIDやパスワードが表示されている。Miracastレシーバとして使う分にはこれらは不要と思われる。
Windows 10のノートPCを起動して、接続確認。
Webを調べると、Windows+Pの画面モードのショートカットから接続する方法と、通知から接続を選ぶ方法の二つが紹介されていたが、どちらでも接続はできた。
ちょっと、接続完了まで時間を要するのが悩ましい。10-20秒くらいか。これくらい考え込むと心配になってくる。職場の会議中にPCをさっさと切り替える・・といった用途にはちょっと適さないかもしれない。
しかし、接続後は快適だ。Miracastはソフトエンコードのようなので、動画再生やゲームなどの負荷の掛かる画面表示を行うのは不向き・・とあったが、YouTubeの動画を再生くらいであれば、問題なく表示された。
2,000円しない割には使えるな・・といった感じだが、長時間運用での安定性は分からないのと、10-20秒接続に待たされるのは、ちょっとイマイチだ。職場への導入は断念かもしれない。
通常のWi-Fi APへの接続と同時には使用できないのも、ちょっとダメかもしれない。
ちなみに、件のEZcast社から、Pocketとという、両端がドングルになっている送受信機がリリースされていて、国内でもプリンストンが代理店になっている。
こちらはハードエンコード(確証はないが)のような気がするのでもう少し安定しそうだ。
流石に値が張るので人柱購入はしないが、会社の経費で購入出来たら、こちらも試してみたい。
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