今年は結構な数のライブを堪能した。
リアルライブは14本、配信は11本(うち3本はリアルライブにも行っている、無料配信は除く)。春以降は緊急事態宣言や蔓防の発令はなくなり、ライブの自粛も完全に鳴りを潜めた。
今年のベストライブは何だったか・・。悩ましいところだが、9月に行われたあがた森魚の50周年記念だろうか。バックメンバーはそれほどの華々しさもなく、さして期待もしていなかったのだが、この日はあがたさんは根っからのスター性を持っていることを改めて痛感させてくれた。タンゴメンバーの熱演も素晴らしく、高画質のライブ配信もあり、二度楽しませてくれた。
夏にビルボードで開催された、マニアマニエラの再現ライブも良かった。こちらは発売40周年記念。ビルボードなので、レコード一枚分の短いライブではあるのだけど、当時の空気感も漂わせながら、今流のマニエラを見事に披露してくれた。澤部&佐藤の若手サポートミュージシャンも息がビッタリだし、リハビリ中の岡田さんも登壇してくれて、嬉しい限りだった。
そしてもう一つ、年末に、コロナ禍以降では初となる、清水靖晃の久々のライブが開催れたが、これも最高だった。孤高の・・という言葉が相応しい、ピンと張り詰めた空気の中で、生音とサンプリング音が織りなす珠玉のサウンド。案山子やうたかたといった80年代の名盤を、現代のテクノロジーと肉体で再構築してくれた。
その他、直枝さん&カーネーションのライブも、合計5回も足を運んだ。江ノ島公演は2回、年末高齢の日本橋、明日館は両方に行くこともできた。結構な数のライブをこなしているのに、毎回新しい感動を与えてくれる直枝さん。60を越えてもなお、そのパワーは衰えることを知らない・・。
最後に、ライブではないが、購入CDについても。
今年は何と言っても、突然の山下達郎CDの大人買い。関ジャムで偶然、山下達郎特集を見て、その人となり、音楽制作に対しての姿勢に感銘を受けて、本当に今更ながらの達郎デビュー。一通りのアルバムを聴いて、どれも最高に素晴らしいけど、自分的にはシティポップとも言われ昨今再評価の著しい、70年代後半から80年代前半にかけての、フュージョンテイストが融合された達郎サウンドが一番感銘を受けた。デビュー直後は村上ポンタや松木恒秀らがバックを支え、80年前後からは、伊藤広規、青山純らに推移するが、いずれもその演奏テクはピカイチだ。もちろん、達郎本人の演奏、そしてアレンジ、レコーディングへのこどわりにも圧巻させられる。
関ジャムの他、雑誌の特集記事も何本か読んだが、そのあまりにマニアックでストイックな音楽への取り組み姿勢には本当に脱帽する。
そしてもう一つ。80年前半の幻の音源2つが、電撃的にリリースされたのには驚かされた。
清水靖晃の幻のピース、KIRENと、笹路正徳の幻のサウンドトラック、丑三つの村。両作とも、Prophet5が多用された打ち込み主体の作品だが、よくぞ40年の時間を経て世に出てくれたと、感謝が止まない。
KIRENは存在する知らされてなかったが、生田朗とのコンビで制作された、案山子やラテンの兄弟作とも言えるもので、一聴しただけでお気に入りランクトップとなる、これぞ80年代の靖晃さん、というサウンドだった。
丑三つの村はもちろん存在は知っていたが、まさかサントラが今になって世に出るとは思いもしなかった。そのタイミングで、まさかの笹路さんトークショー付きの丑三つの村リバイバル上映があり、当然ながら駆けつけた。脳内で美化されていた劇伴と比べると、チープな印象を受けはしたのだが、その後サントラCDを聴き込んだら、すっかりその魅力に取り憑かれてしまった。映画用のモノラルの磁気テープからCD化されたとのことで、これがもしオリジナルのステレオ録音盤だったら・・と夢は膨らむが、半世紀近くを経て未使用トラックも含めて聞くことができただけでも感謝したい。
今年最後のライブはライダーズ。
恵比寿でマニエラと青空の82年アルバムの合体再現ライブ!
当日、仕事が一日埋まっていたのだが、何とか夕方で切り上げ、開演前に会場到着。
恵比寿ガーデンプレイスは、人、人、人の人混みでびっくり。
さらにガーデンホールは開場から15分くらい経っているのに、いまだ長蛇の列でびっくり。
入場後、物販コーナーに。お目当てはこの日配信開始のPKOのCD版。300枚とか限定というので、入手しておく。
そして会場に。ガーデンホール後方にパイプ椅子まで並べ、びっしりな配席。自分の席は最前列。壇上にはOpen Reel Ensembleが使うと思われるオープンリール機材が積まれていて、ちょっと邪魔な感じ。
また、撮影クルーも入っていて、車輪付きの三脚に載ったSONYのビデオカメラも置かれている。これも邪魔だ。
開演前にはいつもの場内アナウンスが流れ、そして時間になり、慶一さんがギター弾き語りで会場に乱入。オールドスタイルなライブ開演パターンだ。
そして、白いつなぎの衣装を身にまとったメンバー、ゲストが次々と登壇。な、なんと、欠席かと思っていた岡田さんも登場した。嬉しい限りだ。
そして、いよいよ開演。マニアマニエラのKのトランクからスタートだ!
Open Reel Ensembleのテープパフォーマンスも融合される。
そして、花咲く乙女・・。矢口さんのサックスに、ビオラ、チェロも加わる。
マニエラの全曲は、半年前の再現ライブでも堪能しているが、アレンジや演奏スタイルは微妙に前回と違う。
前回も感動したが、薔薇と廃物とか、最高だね。
そして、スカーレットの誓いで前半終了。
5分ほどの幕間の後、青空百景のジャケット同様の、レトロな登山コスチュームに身を包んだメンバーが再び登壇。
青空百景の曲は、青空のマリーやトンぴくれんッ子、くれいない埠頭なんかはライブでもよく演奏するが、それ以外はレアなものが多い。
霧の10m*2、真夜中の卵、O.K.パドドゥ、物は壊れる・・なんかは滅多に聞かないと思う。良かった。
最後はくれない埠頭。オリジナルのリズムボックスに刻まれながら、博文さん熱唱。
ちなみにこの日のライブでは、時折良明さんが〇×△□のプラカードを掲げる。このプラカードによって、手拍子したり、ゆっくり動作したり、身の回りを掃除したり、といった動作を求められる。
くれない埠頭では携帯ライトをかざす動作が冒頭から提示される。
観客はみな、スマホライトをかざし、曲に合わせて左右にゆっくり手を振る。
流石にこの人数の観客が一斉にライトを照らすのは圧巻。なかなかなステージ演出だと思う。
二枚のアルバムの再現演奏が終わり、アンコール。
今回は演奏に徹していて、MCはほぼなしだったが、アンコール前に軽いMCとメンバー紹介。
MCでは、3月にちょっと謎な新譜がリリースされる告知が。
また、岡田さんからは社会復帰に向けてのリハビリの経過が話され、開場からは拍手が巻き起こる。
そして、アンコール曲は鬼火。クリスマス曲かとも思ったが、この時代と会場の雰囲気に合わせたチョイスだろう。
最後はメンバー全員揃って挨拶。岡田さんも澤部さんや佐藤さんに補助されながら挨拶。会場からは割れんばかりの声援の拍手が。
いやあ、今回も素晴らしいライブだった。
撮影クルーも入っていたので、いずれアーカイブ配信もあるかもしれない。楽しみだ。
今年も毎年恒例の、明日館での弾き語りライブの日がやってきた。仕事でNGなこともあるのだが、今年は何とかなった。横浜からの移動の湘南新宿ラインも遅れていたが、新宿で遅れを取り返し、開場5分前に到着した。
今年の整理券番号は21番と結構早め。3列目のなかなかのロケーションの席に座ることができた。
時間になり、直枝さん登壇。アコギは壇上に2本置いてあり、数曲おきに交換する。
曲目は、前半はレア曲が多い。夏の世の夢、なんて、そんな曲カーネーションにあったかな?という曲だった。後で調べたらカーネーションの映画・ROCK LOVEのエンドロールの曲だったようだ。
また、混迷期のアルバムで、機会があったら録りなおした、という、エレキングから2曲を披露。
休憩を挟んで後半は、お馴染みのタイトルも。AngelやJUICY LUCY等々。アンコールは、なんと二回。3曲も演奏してくれた。19時過ぎには公演も終了。
歌い納めという直枝さんの弾き語りを、壮麗な雰囲気満載の明日館で担当出来て、最高だった。
来年は40周年というカーネーション。どんな1年になるのだろうか・・。
超久しぶりの靖晃さんの生演奏。コロナになって以降で初。一年くらい前にWWWか何かで演る予定があったが、コロナで中止になっていた。
ようやく・・といった感じだ。
会場に入ると、前方席3列は座布団席になっている。
何でも、第一部終了後、座布団は撤去され、椅子席に変更。全体に既存の椅子席も前の方に移動するらしい。
自分は、椅子席の最前列に陣取る。
時間になり、第一部の滞空時間が前座演奏。特段、感想もないので割愛。40分程度の演奏だった。
20分ほどの休憩&座席の再構築を挟み、いよいよ靖晃さんの第二部だ。
ステージ上には、放射線状にサテライトユニットが配置された、エリザベスという名前のサラウンドスピーカーが二基配置される。
そして、靖晃さんと、國本怜さんが登壇。格好いい。靖晃さんはシャープで、センスいいなぁ・・。
曲目は、案山子を中心に、うたかたの日々、ペンタトニカなどから。オリジナルの楽曲もあり。
素晴らしい、鬼気迫る孤高の演奏だ。
リアルタイムでサンプリングしながら多重していく演奏スタイルは、一分のミスも許されないはずだが、靖晃さんも國本さんも難なくパフォーマンスを続ける。
靖晃さんはテナーサックスの他、サンプラー、マリンバやエレクトリックサックスなどを演奏。
國本さんはPCやサンプラーの操作の他、ピアノも演奏。
靖晃さんは得意の短波ラジオを使った即興演奏も披露。
ペンタトニカのボーカル曲、KIWAも、歌詞の短文カードをばらまきながら熱演。
90分ほどの公演で、最後にアンコール一曲。
最高のパフォーマンスだった。
また是非、このDUOでのライブを観てみたい。
<曲目>
01 まくら(即興)
02 Bridgestone 1(Music for Commercialsより)
03 Fly
04 夢では(案山子より)
05 Hoho Jugatsu(Pentatonicaより)
06 Kiwa(Pentatonicaより)
07 Destiny No.1(Seventh Gardenより)
08 海の上から(案山子より)
09 Tew Semagn Hagere(Pentatonicaより)
10 不自由な鼠(うたかたの日々より)
11 このように詠めり その一(案山子より)
12 セミ取りの日(案山子より)
13 そこから(うたかたの日々より)
一年ぶりの三井ホール。年末の恒例だ。今年は仕事が重なったので間に合うかちょい心配だったがだった。
神田駅から徒歩でコレド室町へ。今年も三越前界隈はイルミネーションで幻想的な街並みだ。テンションが上がる。
入場して、物販でCDを購入して着席。2列目の右端の方で、ちょっと残念。これなら後方の方が良かったかも。
時間になり、シナトラのBGMとともにメンバー登壇。今回はキーボードの谷口雄君が初顔か。
この日のセットリストはなかなか。ちょっとレアな曲が多い。
序盤はアップテンポな曲が多く、新旧おり混ぜ観客の心を鷲掴みに。
谷口君の激しいアクション奏法も凄い。思わずそっちに目がいってしまう。
今回はMC控えめ(忘れたて、飛ばしたようなのだが)で、濃密な演奏が続く。
中盤、3ピース編成になり、観客のスタンディングが始まる。
松江君と谷口君が再び加わった一曲目はなかなかレアな、果たして野菜はどうなのか?だ。パラキート&ゴーストの一曲目だ。
縦ノリでニューウェーブのようになったビーチで写真もなかなか新鮮。ここからは観客、ほぼ総立ち。
ラストはNew Morning。
熱気冷めやらぬ中、アンコールの拍手でメンバー再登壇。
告知タイムを経て、アンコール一曲目はIt's a beautiful day。ラストは夜の煙突で会場は興奮の坩堝。谷口君は眼鏡を床に叩きつけ、蹴っていた!
これで終わるかと思ったら、最後の最後に直枝さんと大田さんだけのデュオで、霧のスーべェニールを熱唱。
年末に、最高の演奏をありがとう、カーネーション。
唯一残念だったのが、ライブ終わりに立ち寄った金子半之助がオーダー締めになって入れなかった事。代わりに地元の八昌に入れたからまぁいいけど。
取り壊し直前の旧フジオプロ社屋の赤塚不二夫自宅居間からライブ配信のイベント。
この日は直枝さんのライブ配信と重複してしまい、配信のみでアーカイブ無しっぽい、こちらのイベントを主で視聴。
時間を10分くらい押して、居間からまったりとした雰囲気でイベントはスタート。
メンバーは居間に置いた椅子や脚立に腰掛け、PA無しのアコースティックな編成だ。
不二夫さんの娘さんとの談笑からスタート。
フジオ漫画への思いは博文さんが一番強いように感じられた。鈴木家は少年週刊誌全誌を買ってもらって、離れのイヤミハウスと称した一室で友達連中とたむろっていたそうだ。
関島さんはマガジン連載後期のシュールなバカボンの実験作が衝撃だったそうだ。
一曲目は元祖天才バカボンのエンディングテーマ。41歳の春だからー、というフレーズでお馴染みだが、元祖天才バカボンの春、という曲とのこと。フジオさん作詞で、作曲は渡辺岳夫御大だ。それにしても、聞かせる詩だよなあ・・。
その後はライダーズの曲から選曲。古い曲から、ニューアルバまで、新旧混合。途中、年末のアナログレコード発売の告知も。
ラストは博文さんのスマイル。
1時間ほどのライブで、これでお仕舞いかと思ったら、自らのアンコールで再び、元祖天才バカボンの春、を演奏してくれた。
なかなか良い感じの配信だった。こういう感じのイベントは今後も定期的にやって欲しいなぁ。
この日はライダーズのイベント生配信と被ったので、こちらは開始からの30分と、ラストの30分をライブで観て、後でアーカイブ配信を見返した。
ayU tokiOは博文さんのアルバム、どう?でサウンドプロデュースした事で記憶に残っているちょっと変わった若いクリエイターだ。
博文さんの、どう?のレコ発ライブでもバックを務め、自身の楽曲も披露した。
今回直枝さんとの対バンで1時間ほどの演奏。インディーな雰囲気は持ちながら、管も弦もあり、キーボードも二人というリッチな編成。
猪爪さん意外では、キーボードのやなぎさわまちこ嬢がボーカルも披露して雰囲気を醸し出していた。
まあ、正直追いかけてみよう・・と思うバンドではないが、Apple Musicで楽曲がダウンロード出来るので、アルバムを聴いてみようと思う。
休憩を挟み、直枝さん。
まずはラフな弾き語りでPeanut Buttrr & Jelly。
ところでこの会場、中空なカメラもあるようで、ステージを斜め上から動きながら捉えるカットも挟み込まれる。会場で見ていたら、少しおかしな気分がするかもしれない。
2曲目はSuper Ride。これも新譜からの選曲。
続いてのEl Soldadoあたりから熱が入ってくる。
MCを挟みつつ、Strange Days。これも名曲だなぁ・・。
さらに月をバックに、いつかここで会いましょう、VIVRE、One Dayを熱唱。
ラストはJuicy Lucy。
アンコールは直枝&ayU tokiOのセッションでカーネーションの曲をプレイ。
ayU tokiOが結構練り込んだアレンジを施したようで、直枝さんは感謝の言葉を連発。
二回目のアンコールもあり、こちらはデュオで、やはりカーネーションから、幻想列車をしっとりと歌い上げる・・。
■直枝政広セットリスト
1. Peanut Butter & Jelly
2. SUPER RIDE
3. El Soldado
4. Low Pressure
5. Strange Days
6. いつかここで会いましょう
7. VIVRE
8. One Day
9. Blue Black
10. Garden City Life
11. JUICY LUCY
アンコールセッション with ayU tokiOバンド
REAL MAN
夜の煙突
アンコール2
幻想列車(直枝政広&ayU tokiO)
以前、松本隆トリビュートで吉田美奈子さんの圧巻のステージを見て以来、また美奈子さんのライブに行きたいな・・と思っていたが、なかなかタイミングが合わず。
偶然、恵比寿ガーデンプレイスで、渡辺香津美とのセッションがあることを知り、事前予約。ステージからほど近い(6列目)の良席をゲットできた。
この日、開場時間直後に入場。場所柄、600円のドリンク代で選択できるのは、エビスビール3種類のいずれかとなっている。ビールで喉を潤した後、会場に入る。ほぼ満席。空席はチケット取ったが来れなかった人か?
時間になり、場内アナウンスの後、ジャズ回帰トリオの3人が入場。香津美さんは昨年だったか、山木秀夫氏とデュオのライブを見たので、それほど久しぶりでもない。
則竹さんはスクエアのドラマーだった、という印象だが、生で見るのは初めてかも・・。井上陽介さんというのは、塩谷哲さんなんかと演っていたそうだが、これも生は初めてかも。
シャープな照明が印象的なステージで、3人のジャズ演奏が始まる。香津美さん自身、ジャズ回帰といいつつ、その枠を超えて・・とMCで言っていたが、その通り、ジャズとは言えないような楽曲、演奏もチラホラ。自身のフュージョン時代の代表作、ユニコーンなんかもトリオで演奏する。
残念なのは、終始普通で、面白みが感じられない点。テクは十二分なんだろうけど、華がない。香津美さんのギターは大人しいし、則竹さんも抑揚とかダイナミクスを感じられない。
ドラマーで言うと、抑揚の素晴らしい山木さんとか、ダイナミックな渡嘉敷さんとか、正確なリズムなユキヒロさんとか、それぞれのパーソナリティが好きなのだが、則竹さんは至って普通だ。
井上陽介さんのウッドベースは、その中では一番変化球だったかな・・。
普通のトリオ編成の演奏が1時間続き、休憩。後半はビッグなゲストが登場との事。当然、美奈子さんだ。
後半の幕が開き、香津美さんのMCで呼び寄せたのが、黒づくめ美奈子さん。ちょっと太ったような気もするが、以前もそうだったかもしれない。
まずは、ギターとボーカルだけのDUO。痺れる・・。会場に、美奈子さんのパワーのある歌声が響き渡る。やっぱり凄いな・・。年齢による衰えを全く感じさせない。観客は一気に美奈子さんに魅了される。
そして、ジャズトリオの二人も加わり、演奏は続く。楽曲は、以前二人の名義でリリースしたアルバム、NOWADAYSからのものが多いのだろうか?どの曲も本当に素晴らしい。
途中、MCでは、NOWADAYSリリース時にロシアやイスラエルなど、レアな海外ツアーをやった話や、ロシアでは提供されたギターアンプがどうやっても歪が取れないし、ケーブルのシールドは露出していて感電しそう・・なんて逸話が披露された。
また、演奏されることは非常にレアではないか・・と思うのだが、妖怪人間ベムのエンディングテーマとして作られた、美奈子さん作詞、香津美さん作曲の8月の永遠という曲も披露された。この曲、なかなか良いな・・。
香津美さんが、美奈子さんの好きな曲・・と言って演奏したのが、リバティ。比較的新しいアルバムに収録された名曲だ。朗々と歌い上げる。
美奈子さんとの演奏は終わり、後半のラストは、トリオに戻り、KYLYN時代の名曲、INNER WIND。フュージョンが、渋めのジャズへと昇華し、会場は盛り上がった。
アンコールでは、再び美奈子さんが登場。2曲で、またしてもの美声を披露して、会場は割れんばかりの拍手喝采となった・・。
いやあ、久しぶりの本格的な美奈子さんの歌声。良かった、良かった。
ムーンライダーズの新譜レコ発ライブ。本当は3月のライブがレコ発の予定だったが、新譜の発売がひと月遅れたため、改めてのレコ発となった。
この日は生憎の台風到来。しかし、午後には台風一過になるのでは・・と思っていたが、荒天候は意外と長引いた。ちなみに午前中は東海道新幹線は不通。地方から来る人は大変だろうな・・。
場所が区内なので、ギリギリに出発しようか・・と思っていたが、強力な雷を伴った雨雲が接近してくるので、早めに出発することにした。大雨には見舞われなかったが、雷が鳴り響く中、会場に到着。人見記念講堂は昭和女子大の中にある。警備員が居て、付属女子校の女子生徒が出入りする入り口を通過して、人見記念講堂前に。開場10分前だったので、列が出来ていた。
余談だが、この頃、井の頭線は落雷の影響で1時間くらい不通になっていたそうだ・・。井の頭線は使わなかったけど、早く移動しておいてよかった・・。
開場時刻になり、入場。入り口でプレミアムーンシートの特典をもらう。今回は新譜のデモ音源CDで、当たりだったと言えよう。
会場の人見記念講堂は、想像していた古い会場とは全く異なり、近代的な新しい施設だ。ごく最近、リニューアルしたのではないだろうか?(後で調べたら、今年の春リニューアルしたようだ)
この日はライブのみの配信(またまた4K!)もあり、撮影スタッフも入っている。それなりのキャパの会場だが、流石のムーンライダーズのライブだけあって、客席も埋まりそうな感じだ。
定刻になり、ライティングが落ち、博文さんを筆頭に登壇。博文さんはピアノに向かい合い、演奏を始める。アルバムの一曲目、monorailで口開けだ。
この曲、アルバムではメンバー全員のボーカルを逆回転で収録・・というギミックなことをしている。ライブでは当然、逆回転は無理なので、本来の通り歌詞が歌われる。非常にレアな体験だ。変な言い方だが、正回転でも非常に聞き応えのある楽曲だ。
そして、そのまま博文さんがピアノのまま、次の曲へ。名曲、ボクハナクだ。否が応でも盛り上がる。この冒頭のシャープな緊張感、堪らない。
その後もニューアルバムからの選曲を中心に演奏が続く。S.A.Dではホーンセクションの3人が揃い、ハイテンポな曲をさらに押し上げる。
武川さんのMCは少し長いけど、楽しい。今回、岡田さんはリハビリのため急遽不参加になって残念だが、それを吹き飛ばすような老齢ロック・パワーだ。
慶一さんのボーカルは、相変わらずだがちょっと不安な面もあるが、それはご愛嬌。澤部&優介はもはやすっかりメンバーのような貫禄だ。
良明さんの告知MCでは、年末に開催されるマニエラ&百景のクリスマスライブと、マニエラのアナログ盤リリースが紹介される。マニエラ・アナログは買わねば・・。
親より偉い子供はいない、では、笑福亭笑太に変わり、澤部笑太がリョーメイさんを叱咤激励。
古い曲からは、Beep Beep オーライや、ダムとパールを演奏。
途中、ゲストのDAOKOさんも加わり、再開発がやってくる、いやいや、他、数曲の演奏を共にする。お父さんがライダーズのレコードを持っていて、幼少期から聞いていたそうだ。そういう話、最近多いな・・。
あれよあれよでラストの曲を迎える。オープンングに続いて、博文さんのスマイルだ。そして、少し間をおいてのアンコールは3曲で、まずはスイマー。続いては9月の海はクラゲの海。アンコールのラストは、新譜でもラストの、私は愚民。アルバムでは終盤、インプロが続くが、このライブでも同様。各人が破壊的なソロプレイを繰り広げながら、メンバー紹介も兼ねつつ、大団円を迎える・・。プレイが続きつつ、幕が降りていく・・。
会場に灯がともり、終演のアナウンス。混雑緩和のための規制退場だ。余談だが、昭和女子大の入口は工事中で通路が狭く、大渋滞となっていた・・。
今回、ちょっとクオリティ的には前回のマニエラ再現には見劣りがしたけど、ゆかりの人見記念講堂で、超久々のレコ発。オープニングが素晴らしかったし、十分に満足はできた。
1.MEZCAL(はじめに歌ありて)
2.るるもっぺべいぶるう
3.ろっけんろおどを行くよ
4.月光オートバイ
5.いとしの第六惑星
6.星のふる郷
7.小さな喫茶店
8.街角ラ・ジュンバ〜清怨夜曲
9.夜のレクエルド
10.誰が悲しみのバンドネオン
11.春の嵐の夜の手品師
12.俺の知らない内田裕也は俺の知ってる宇宙の夕焼け
13.空を想う日のこと
14.少年宇宙
15.のわあるわるつ
16.永遠のマドンナK
17.君はハートのクィーンだよ
18.赤色エレジー
19.大寒町
20.月食
EC
1.ジュリエッタの夏
2.たそがれる海の城
3.浦島64
ライブラッシュの9月。この日はあがた森魚50周年。前回の40周年は活動休止直後のムーンライダーズがフル参戦に加えて、バンマスは白井良明で、鈴木茂や矢野誠も参加するというスペシャル構成。それに比べるとサポートメンバーのプレミア感は劣るか。前回のクアトロライブに、ゲストメンバーを追加した編成だろうか。
渋谷公会堂は久しぶり。いつ以来か・・ライダーズで行った覚えはあるけど、その時はCCレモンホールだったような気がする。今はLINE CUBE SHIBUYAという言うそうだ。外壁もおしゃれな感じ。
30分くらい前に着くと、入り口にはスタンド花が並ぶ。入場して、物販を眺めるが、既に購入済みの自叙伝とTシャツとバッジくらいで、興味のあるものはなかった。
座席はすごく良い。3列目のど真ん中だ。まあ、森魚OS直の先行予約で、予約開始時間にメールして速攻入金したので、多分10本の指に入る予約順位だったのではなかろうか。
5列目だったので、もう少し前かと思っていたのだが、2列は使わない(席そのものがなかった)ようで、3列目。ちょっと前過ぎる感じもするが、決して悪くはない。既にDJがあがた過去楽曲をステージ上で流していて、雰囲気を盛り上げていた。
座席間隔は決して広くはないが、改装後はまあまあの広さはある。既に周辺はコアなファンが着座していて結構密な状態。しかし、見渡すとまだ座席の埋まりは疎。集客が少し気になる所だったが、開演前には1F席はほぼ埋まっていた。2/3Fは今回使用していないようだ。
まあ、チケットの価格が結構プレミアなので、これだけ入れば収支は十分だろう。
余談だが、アーカイブ付きの配信チケットも販売されていて、撮影隊も入っている。
時間になり、開演注意事項のアナウンスが流れ、メンバー登壇。
あがたさんは、お馴染みの横ストライプのシャツにジャケットの出立ち。ステージ上には紙でできたお城と、くしゃくしゃに丸められた大きな模造紙がコロコロ転がっている。天井からは星を模したLEDが吊り下げられ、結構凝った演出をしている。
初めの4曲は、2000年以降の比較的新しめの曲。窪田晴男とホッピー神山を中核としたバンド編成で手堅いバック演奏。あがたさんのヴォーカルも相変わらず冴えている。もう74歳くらい?風貌はすっかりお爺ちゃんだが、その動き、声は全く衰えを感じさせない。
また、クレジットにはないが、コーラスで山崎優子さんともう一人、知らない女性がバックを支えている。山崎優子さんはコドモアルバムのジェケット写真でしか知らないけど、もっとワイルドなイメージを持っていたのだけど、フェミニンな印象を受けた。
そして、ピアノ弾き語りでいつしの第六惑星。泣ける。
ここでバンド編成がチェンジ。バンドネオン編成となる。ウッドベースの東谷健司はそのまま残り、小松亮太/会田桃子/青木菜穂子が加わる。
青木さんはここ10年のあがたライブではお馴染みだけど、会田桃子さんは初めて観た。小柄だけど、物凄く繊細でパワフルな、素晴らしいバイオリンを聞かせてくれる。一発でファンになってしまった。小松さんのバンドネオンも素晴らしい。あがたさんとは高校生の頃に出会っているそうだ。ブエノスアイレスでの講演や新日本フィルとかとも共演してい流、日本を代表するバンドネオン奏者らしい。知らなかった・・。
バンドネオン編成の素晴らしい演奏が何曲か続き、再びベースメンバーが加わる。山崎優子はベースやアコギも奏でる。のわあるわるつではメインヴォーカルも務める。風貌に似合わない、ちょっと焼けた歌声がいい感じだ。もう一人の謎のコーラスの女性もピアニカを演奏したが、これも本格的。誰なのだろうか?
大好きな俺の知らない内田裕也は・・も演ってくれた・・。涙。
途中、譜面が紛失し、曲順をまちがることもあったが、それ以外は完璧。渋谷公会堂は終演時間が厳格に決められているようで、この日の講演はあがた節のMCはぐっと控え目。なつかしの永遠のマドンナKや君はハートのクィーンだよ、に続き、赤色エレジー、大寒町。ラストは意外にも雷蔵から、月食という楽曲だった。これ、なかなかいい感じだった。
そしてアンコール。これもまた良かった。まず、ジュリエッタの夏で、シンセドラムのハイテンポなリズムが印象的。前回のクアトロでも終盤に乱入した、最近のあがた飛鳥山公園徘徊交流メンバーが30人くらい舞台上に湧き出し、パーカッションを振りながら踊り、練り歩く。
2曲目は日本少年200系からたそがれる海の城。アコースティクな演奏の名曲だ。シワシワの模造紙を手にしたアクターが4人壇上でワサワサ揺れる。あがたさんは謎のハケを手にし、そのシワシワ模造紙をサワサワ触りながら歩き回る・・。
ここで一旦メンバーは壇上から引くが、もう一度メンバー登壇 。二回目のアンコールだ。最後のアンコール曲は浦島64で、2010年代あがた連作を代表する名曲だ。割れんばかりの拍手が鳴り止まないが、終演のアナウンスが流れ、コンサートは終了。いやあ、素晴らしいライブだった。前回のクアトロの延長線か・・と思い、正直大して期待していな買ったのだが、完全に裏切られた。感動してしまった。あがたさんはやはりその内在するパワーが凄いな・・。
会場を出る際は、パンフレットが無料配布されていて、それを貰いつつ、渋谷を後にする。前回の40周年にも負けず劣らず、良かった・・。
ムーンライダーズ+佐藤奈々子の発掘音源をCD化した、『Radio Moon and Roses1979Hz』。その発売を記念したタワレコのインストアイベント。今回もイベント参加の抽選は漏れたが、配信で視聴。ちなみに、イベントのことを忘れていて、数日経ってから気がついて試聴している。
イベントにはライダーズのフルメンバーと、佐藤奈々子さんが参加。レアなトークが炸裂した。当時のビデオ(8ミリとかかも?)映像も映し出されて、タイムスリップした雰囲気だった。
先週のカーネーションに続き、今週はPoppin'4。先々月にJZ Bratでもレコ発ライブがあったが、仕事の関係で行けなかった。今回東京で2回目のレコ発で、スケジュールも合わせることができた。
会場時間10分前に会場に到着。10人くらいのおばちゃん軍団が既に入場登録(座席の選択とドリンク&フードの注文)を行っている。
このファン層は、一体何なんだろう・・?
Poppin'4はジャズ・フュージョン系の硬派な中高年男性のファン層が多いかと思っていたのだが、そうではないのか?塚山エリコ追っかけなのだろうか?
真相は不明だが、会場前に自分も座席だけは指定。
時間になり入場。予め指定してあった席に案内されるが、ちょっと座席が密な感じで、先行入場したオバ様たちと距離が近すぎる。店のスタッフに聞くと、席を変えてOKというので、テーブルエリアの中央・最後方に移動する。最後方と言っても対面2席のテーブルの6席目くらいなので、十分にステージに近い。これは、J's Bratよりもハコが小さい分、全然良いかもしれない。
ただ、ちょっと密なのが残念で、その後も6人団体のオジさん、オバさんなんかも入場してきて、飲食しながら歓談している。コロナも大分落ち着いてきたとは言え、いまだ東京は一日1万人前後の感染者。仕切りもないし、席も近い。地下の会場なので、下手するとクラスタ発生だよな・・と思ってしまう。
ここは、1ドリンク・1フード必須なので、ビールと特製オムライスを注文。料理は結構美味しいかも。跳終わった後、後から来た男性客が斜め前でフライドポテトを頼んでいたが、この香が良くて、物凄く食べたくなってしまった・・しかし、我慢。
時間になり、メンバー登壇。塚山さん、馴染みの客と、ちょっと近いよね、と談笑。
Poppin'4のライブは二回目だが、毎回持ち回りでMCを変えているそうで、この日はBassのコモブキさんの担当とのこと。
慣れてないので・・といいつつ、コモブキさんのMCは最高。
早速、演奏がスタート。このメンバーだもの・・。演奏が凄くないわけがない・・。この、日本国内最高峰とも言えるスタジオミュージシャン達の生演奏を、10mほどの間近で見られるって、なんて贅沢なんだろうか・・。
前回2018年に行ったJ'sでは、ホーンセクションとかバリバリ入ってたけど、今回は4人編成のみ。逆にこの編成の方が、メンバーの音を直に体感できて満足度が高い。
渡嘉敷さんの強烈なドラムソロ、土方さんのカッティングギターも素晴らしいけど、コモブキさんのギターも野太くて最高だ。しかも、ボーカルまで披露してくれた。前回のライブは、岡沢章さんが代打ベースだったので、コモブキさんのリアル演奏は今回が初めて。これはちょっと、ファンになってしまいそうだ。
途中、休憩が入り第二部。第二部も、曲間にMCを挟みながら名演奏が続く。電子楽譜GVIDOを忘れた話とか、ドラムをレンチンする話から、ギターネックもローストする話。土方さんの新しい青いギターの話、札幌公演の後のジンギスカンの話・・など、どの話も飽きることない。もちろん、演奏も最高なのは言うまでもない。
第二部終了後、予定調和のアンコールをそのまま続けて演奏して、この日の講演は終了。いやあ、やっぱり手練れのスタジオミュージシャンの生演奏は素晴らしいな・・。ドリンク&フードで1万円近くになってしまったけど、この内容だから、満足だ・・。
定期的に、この手の強力ミュージシャンのライブは通いたいものだ・・。
毎年恒例のカーネーション江ノ島公演。昨年はメンバーのコロナ感染で延期となり、半年ほど前に冬の江ノ島で開催された。
今年も相変わらずのコロナ感染は続いているが、ここ最近は再び下降傾向に移行しつつあり、特別な規制もないため通常通りの開催だ。
ここ数年は開演前に江ノ島や鎌倉観光を織り込んでいたが、今回は仕事が立て込んでいたこともあり、観光は無しとする。昼寝をしてから小田急線で移動しようと思っていたのだけど、ここで誤算。目覚まし時計を2時間もずらしてセットしてしまった。14時を16時とセットしてしまった・・。15時過ぎには目が覚めたのだけど、開場時間には間に合わず。ただ、まだ入場途中で、FC会員向けの予約番号で割り込み入場させてもらえたので、前回とあまり変わらない良席を陣取ることができた。
激しい西日が差し込む中、時間になり直枝さんが静かに登壇。まずはソロ弾き語り。いつかここで会いましょう、だ。
そして、大田さんが続いて登壇。二人で市民プールを熱唱。いつもだと、ラストやアンコールで歌うことが多い静かな曲だが、今回は冒頭で熱演。
さらに、ドラムの岡本さんが加わる。大田さんもベースを手にし、バンド編成となる。コズミックシーのランチタイムだ。直枝さんはアコギで、アコースティックカーネーションの演奏だ。
数曲アコースティックギターで演奏したのち、エレキギターに持ち替えて、ロックバンド編成に移行。名盤・天国と地獄から、太陽と汗を熱く演奏。
来年で40周年・・(早い!)の話を織り交ぜながら、35周年の記念ソング、Sunset Monsters、そしてChangedと続く。ここで第一部終了
休憩後は、いつもの通り、大田譲コーナー。今回は、故人をしのぶ・・といいことで、山本コータローの岬めぐり、小坂忠の曲を弾き語りで熱唱。岬巡りでは、ブラウンノーズ2号がキーボードでお助け。
今回、大田さんはトークを抑え気味に・・ということだったのだが、結構喋りは止まらない。一色進師匠直伝だとの事。直枝さんと絡むと本当にコントのようだ。
後半はElectric Companyからスタート。幻想列車、車の上のホーリー・キャットと続き、ここで嬉しいお知らせ。二日目のゲストのブラウンノーズが合流してくれるという。これはちょっと得した気分だ。しかも、演目はモーターサイクル&サイコロジー。結構レアな曲だと思う。ブラウンノーズのキーボードもいい感じだ。そしてもう一曲、WARUGI。これもまた良い。
そしてまた3ピースに戻り、大田さんメインボーカルで一曲。ラストは名曲、New Morning。
。
拍手が鳴り止まない中、アンコールでブラウンノーズを含めた5人が再登壇。演目は夏の定番、The End of Summer。ブラウンノーズのピコピコキーボードも絶好調だ。素晴らしいライブだった・・。これでお終い・・かと思ったが、アンコールの拍手は鳴り止まない。
再度、直枝&大田の二名が登壇。もう持ち歌がないのか、ショートな曲、なんでみきはぼくよりぼくのことくわしいの?をサクッと弾き語り・・。何でもこれは、鳥羽修のことを歌った曲だとか・・。
いやあ、それにしても今回も良いライブだった・・。堪能できた・・。来年はまた、近隣観光を織り交ぜて楽しみたいな。
白井良明プロ生活50周年記念ライブ。5年前にも開催された、良明さん生誕の地に程近い、浅草公会堂で開催だ。
平日の夕方、会場20分ほど前に浅草に到着。
コロナ感染者数は20万人を越え続けている過去にない大感染爆発だが、今回は宣言系の制限はなく、普通に観客を入れての開催。座席は1Fの竹で、花道のすぐ脇。なかなか良さげなロケーションだ。
開演時間ちょうどになり、小林克也のナレーションで幕開け。5年前と同じく、小唄を歌いながら爺軍団が花道をねり歩きながら登壇。そして、白井良明登場。For Instanceのメンバーも続けて登場。仙波清彦もその中に居る。
まずはFor Instanceの演奏。相変わらずの強烈なツインドラムに、梅津&仙波のサックス、パーカッションが融合される。
ゲストミュージシャンが次々と入れ替わる。まずは鈴木茂。はっぴいえんどの曲やSweet Bitter Candyを熱演。
続いてはRolly。年を重ねても変わらぬ軽い身のこなしと出立で現れ、良明さんとギターバトル。
そして、松尾清憲も加わり、Rollyデビューのきっかけにもなったという愛しのロージーを、熱唱。松尾さんもかなりの高齢なのだが、風貌は変わらない。
最後は満を持してムーンライダーズ。メンバーが花道をお道化ながら参上。良明さんの楽曲を中心に披露。短いながらも濃い演奏を堪能。
アンコールはFor Instance。ラストも熱いプレイを展開。2時間弱、良明さん出ずっぱりで休憩なしのギター演奏は、古希とは思えないパワー全開だった。ラストも小林克也のナレーションで幕引き・・。
退場時、会場入り口を見まわしたら、良明さんのギターコレクションの展示コーナーがあった。ファン垂涎といったところか・・。
ライブ全般の所感だが、正直ちょっとバタバタの展開で、PAが悪いのか、リハ不足なのか、違和感のある演奏も散見された。がしかし、For Instance以外はほとんどが古希前後の高齢。それでこれだけの舞台を見せてくれるのだから、大したもんだと思う。
ちなみにこの公演、4K&ロスレスでの配信が待っている・・。こちらも楽しみだ。
2年前の無観客による渋谷ロフトでのカメラ=万年筆再現ライブに続く、発売40周年再現ライブ。ビルボードでのマニアマニエラSpecialライブだ。
チケットはFC会員でも電話受付だったため争奪戦だったが、自分は有料会員だったため余裕のオンライン予約。サービスエリア2Fのほぼ真ん中最前列という、好位置をゲットできた。
いつもながらだが、押さえたのは1stステージで、会場時間に到着。ビールとツマミで開演を待つ。サービスエリアはお酒のお代わりを強要されるのがちょっと面倒。開演前に二杯飲んでしまった。
そして開演。まず良明さんが登壇。幾何学の形状の段ボール編を持っての登場だ。全身は白いツナギ。そして、ギタギドラを奏でる。
続いて博文さん。博文さんも白の出立ち。さらに慶一さん、クジラさん・・とメンバーが集う。最後は岡田さん。歩行器を使って登場。階段も、支えられながら自分の足で上がった。リハビリの成果だろう。
全員が揃い、いよいよ一曲目。Kのトランク。安定した演奏だ。原曲はシーケンサー(MC4)をバリバリに使っているが、このライブではそれはない。人力テクノだ。
2曲目は花咲く乙女よ穴を掘れ。夏秋さんのドラムスと良明さんの野太いギターソロから始まる。慶一さんとクジラさんはスコップを取り出し、それを交差させるパフォーマンスも。
続いて檸檬の季節。佐藤奈々子さん作詞に、鈴木兄弟&クジラさん3人の共作で、ライブでやるのは珍しい曲かと思う。
4曲目の気球と通信。かしぶちさんの異色曲だが、あらためて聞くと素晴らしく良い曲だな・・と再認識。詩がとにかく良い。何度も通信していたらしい、僕は知らなかった・・とは、テクノロジー的にも先端を走っているなぁ・・。
5曲目はバースディ。佐伯健三と良明さんの名コンビによる異色曲。この曲は本当にライブではレアだと思う。一回くらいは聞いたかと思うが、滅多に聞くことができない。
そしてそのままB面へ突入。B面は鈴木博文ワールド炸裂だ。まずは工場と微笑。ライブでも結構やる曲だが、再現ライブとして聞くのは、また違う感動が。
7曲目は、ばらと廃物。ハイテンポな曲で、クジラさんのパンチのあるホーンも鳴り響く。これも、詩が凄い。博文さんの作詞だ。Junk Mobileなんて詩、この時代によく書くよな・・。動く廃物。凄すぎる・・。
8曲目はまたまた作詞作曲博文さんで、滑車と振子。これが素晴らしい。博文さんがストイックに歌い上げる。また、アイアイアイアイ・・というコーラスの合いの手も最高。頬にサーベル立てて・・って、何のことだか分からない詩だけど、背筋がブルっとする。
続いて温和な労働者と便利な発電所。これもライブではやり辛い曲だと思うけど、しっかりと再現。マニアマニエラは、鈴木慶一の作詞率が凄く低くて、この曲だけが慶一氏で、しかも、ゲルニカの太田螢一との共作となっている。これも凄いよな・・。
後半では慶一さんがメガホン持って、客席に向かって、立て!を連呼。ご姿勢柄、立つ人はほとんど居なかったようだが、なかなかなパフォーマンス。コロナ禍でなければ、この曲でスタンディングして、最後はスカーレットの大合唱だったのだろうな・・と思うと、チト悲しい。
そしてその、スカーレットの誓い。かしぶちさんの名曲で、ライダーズの校歌的な代表曲だ。ライブの締めくくりにも相応しい。
そして、MCとメンバー紹介。一旦メンバーは壇上から降りるが、岡田さんだけが残り、ピアノで青空のマリーのイントロを奏でる・・。
そしてメンバー再登壇。当然、アンコールは青空のマリー。マニエラと同時期の録音なので、一体感もピカイチ。いやあ、素晴らしいライブだった・・。
このライブは配信がなかったが、是非、ライブCDの発売はお願いしたい。サポートメンバーが居るとしても、70歳前後の老齢メンバーでこれだけのライブを実演できるのは、本当に驚異的だと思う。良かった・・。
偶然、一週間前に、この丑三つの村サントラCD発売記念上映会を知り、予約。本当に偶然、笹路さんの情報をググって引っ掛かったので、SNSなどのPushで知ったわけではない。超ラッキーだった。
で、この映画。公開されたのは1983年の1月。マライアがうたかたの日々をリリースして、最高潮を迎えた頃に、笹路さんが音楽を担当した初めての劇場公開映画で、リアルタイムで印象に残っている。ただ、リアルタイムで観た訳ではない。CMは覚えていて、笹路さんのシンセの旋律が印象的なエロス&バイオレンスのスポットは強烈だった。公開当時成人映画指定だったようなので、まだ17歳で、観に行くことはギリNGだったと思う。
その後、TVの深夜枠で放送されて、でも怖いから断片的に視聴した覚えがある。その時も、笹路さんのちょっと違和感のあるシンセサウンドが印象的だった。
そして40年の歳月が流れ、ついに全編を、しかも劇場のスクリーンで見る機会に恵まれた。しかも、笹路さんのサントラCDが発売され、笹路のトークショーもオマケでつくという電撃的な体験だ!
笹路さんのBGMは断片的な印象と当時のサウンドから脳内で増幅され、きちんとした形で全編聞いてみたいと夢見ていたが、そんなことは本当の夢のまた夢・・・と思っていた。しかしそれが本当にサウンドトラックCDとして発売されるとは!!
このCDは、ハリウッドにも進出している映画監督の北村龍平さんが丑三つの村の大ファンで、その音楽の大ファンでもあり、自ら企画化して制作。この上映会の開催にも至ったという。自分のようなサントラCDの発売を夢見た人が、自ら夢を実現したというのだから、驚きだ!
そして当日。少し早めに劇場に到着する。新宿ピカデリーって、昔の古い建物の記憶しかなかったけど、今は無印良品も入っている綺麗なビルに、10スクリーンくらい構えている近代的な映画館だった。
サントラCDが劇場で先行販売・・との情報があったので、物販コーナーに赴くと、あった!一番入口のショーケースに、Blu-rayなんかと一緒に並んでいる!
一枚でいいのに、思わず二枚を大人買いしてしまう。
チケットを発券して、15分くらい待って入場。フロアは9F。シアター5だ。
ピカデリーの中では小さな収納客数だったので心配したが、なかなか大画面で、しっかりしたシアターだった。D8という好座席で、センターから少し左にシフトしているが全然問題ない。結構な傾斜が全体についているので、前の観客の頭なんかも気にならない。最近の劇場はこうした作りが多いのかも。そしてラッキーだったのは、左右ともに空いていたこと。シートはお世辞にも広いとは言えなかったので、これは良かった。
そして、開演時間を少し回って、ライトが消される。単発の上映なので、予告編などもなし。もしかしたら、Blu-rayの素材をそのまま使っているのかもしれない。
映像は、流石に昭和で古い感じがするが、悪くない。開始早々、笹路さんの劇伴がバックに流れる。違和感ありありの、チープなシンセサウンドだ。でも、閉塞感のある村を浮き立たせるという点では、意味のある演出なのかもしれない。音楽についての総評は最後に述べよう。
映画は中盤から、日活ロマンポルノばりばりの妖艶な濡れ場が続く。出てくる女優陣が凄い。当初、この青年が何故日本最大の大殺戮に至ったのか?と不思議に思うような描写が続いたが、段々と追い詰められ、狂気に駆り立てられていく過程が丁寧に描かれる。
そして、歴史に残る、大殺戮シーン。
軍服に、頭の二頭の懐中電灯、日本刀に猟銃。という、面妖な井出たちをまとっていく様は、背筋が震えあがる。まず、自分の婆やの首元を斧で切りつけるシーンから始まり、その後は連続30人。主演の古尾谷雅人の、鬼気迫る演技に飲み込まれていく・・。
ラストは自決。皆様方、さよならでございますよ!の名セリフを残し、猟銃を口に咥え、引き金を・・・このストップモーションで完結。凄い!凄かった・・。
やはり、畳みかけるラストの20分が強烈すぎた・・。
感動というか、興奮というか、よく分からない高揚感が止まらないまま、上映は終わり、トークショーに。
今回の上映会の企画者である、映画監督の北村龍平氏と笹路さんが登壇。トークショーが始まる。まず、北村監督の、丑三つの村ラブ、の気持ちが目一杯伝わってくる。中学生の時に、観たくて観たくて意気揚々と映画館に行ったが成人映画で門前払い。ベータのビデオを親に買ってもらい、擦り切れるほど見た話。笹路さんの音楽にもほれ込み、昨年、自ら笹路Webにラブコールを送り、サントラCD発売に至った話。などを熱弁。
笹路さんは、当時恐らく滅茶苦茶忙しかったのだろう。断片的な記憶しか残っていないような感じだ。作曲3日、録音2日、と語っていた。
後半は、故・古尾谷雅人氏の奥方で女優の鹿沼絵里とご子息も加わり、撮影当時のエピソードなども交え、盛り上がる。20分ほどだったろうか?トークショーは閉幕する・・。
いやあ、なかなかに衝撃的な映画だった・・。しかし、もっと陰惨でおどろおどろしい作品だと思っていたが、観終わった後の嫌悪感は少ない。笹路さんの軽めのシンセサウンドも効いているだろうか、逆に言うと爽快感も感じられるくらいだ。大量殺戮映画で爽快感とは、ちょっとヤバのかもしれないが、そこに至る経緯も描かれ、村社会で追い詰められていく主人公に共感も抱いてしまうので、当然の結果なのだろう。
で、肝心の映画音楽。まず、BGMとしての笹路音楽だが、初見の印象では、違和感は強い。amazonのブルーレイのレビューを見ても、音楽がマイナスという評が凄く多いのも頷ける。
ただ、どうだろう。この音数の少ないチープなシンセサウンドだったから、村の閉塞感を醸し出し、ちょっと異世界な印象を与え、陰惨な映画なのに爽快感を与える・・という好結果に繋がったとも言えるだろう。監督も、この変わった音楽を使って、この映画の異常さを盛り立てたかったのかもしれない。
個人的見解だが、一番映画を盛り立てたのは、継男が死に装束をまとうシーンでの、シンセベースとリンドラムが響き渡るBGM。これは、この時期の笹路さんが良く使ってたアレンジで、村田有美のアルバムや、超力ロボガラットのBGMでも見受けられる(こちらの方が年代的には古いので、オリジナルになるのか)。
びっくりしたのは、清野由美のコンチネンタル収録の、いってモナムールのイントロがそのまま使われ、それが結構何回も出てきたこと。コンチネンタルからは、砂の船のラストのインプロも、多分まんま使われていた。
トークショーで笹路さんも言っていたが、製作費の関係から音楽に予算が回せず、限られた時間で、一人で打ち込みで楽曲制作をしなければならなかった関係で、同時期(映画公開とほぼ同時期)に録音したコンチネンタルの録音素材を流用したのではないだろうか?
笹路ファンとしては、このあたりを考察すると、なかなか興味深い。
そして、上映会の翌日、購入したサントラCDを視聴(黒部立山観光旅行に向かう道中に聞く!)。
松竹に保存されていた6mmのモノラルテープを音源にしており、ステレオのHi-Fi感はないが、40年前の発掘物としては良好な音質だ。
映画のBGMとして聞いた際はちょっと違和感のあった音楽だが、サントラ盤として聞いてみると、チープな印象はなくなり、しっかりした楽曲作りをしていることが分かる。これがステレオ収録だったら、さらにクオリティは高く感じていただろう。
いずれにしても、笹路さんは手を抜いていた訳ではないようだ。音響監督のBGMのつけ方やミキシングがもう少し良ければ、ぐっと違った印象になったかもしれない。
冒頭にかかる単調なシンセドラムが鳴り響く継男のテーマが主旋律として、いくつかのBGMに横展開されている。
打ち込みばかりかと思っていたら、生ドラムとソプラノサックス、ピアノのムーディな曲もある。
清野由美のアルバムからの流用・・といっていた、いってモナムールと砂の舟からの流用箇所は、明らかに同じ音源を使っていると思われる。しかし、その謎も、本CDのライナーで理由がはっきりする。
丑三つの村は公開時に、イメージソング=清野由美とクレジットされていて、宣伝とかでコンチネンタルの楽曲が使われていたようなのだ(どの曲だったのかは、ライナーの対談の段階では不明)。音楽制作もコンチネンタルの発売元、コロムビアレコードが絡んでいたようで、幻の公開時サントラも、コロムビアからのリリースが計画されていた可能性が高いようだ。
そうすると、音源流用も全く不思議ではない。もしかすると、同時に録音したものかもしれない。
翌年にリリースされた、マライアのエンジニア・小野誠彦氏のファーストアルバム・SEIGENにも通ずるところがあり、全編に渡って環境音楽の香りも漂っている。プロフェット5を多用していることからか、やはり翌年にリリースされた、マライアの清水靖晃さんの幻のアルバム、Kirenとも微かに似通った匂いが感じられる。実は、かなり良質なサウンドトラックなどではなかろうか。
靖晃さんのKiren、笹路さんの丑三つの村。幻の音源が今年、別々の経緯で日の目を浴びることになったのは非常に嬉しいことであり、奇跡的なことであるとも言えよう。
さらに本サントラCDには本編未使用の楽曲も数曲収録されている。その中の一つは、清水靖晃のソロアルバム、IQ179に収められている、笹路さん作曲のCloud 9という曲だった。これは、まるまる収録されている。これは完全に流用。何故この曲だけまんま流用なのかは謎だが、アコースティックなアレンジで、その他の楽曲とのバランス的な問題もあったのだろうか?結局未使用に終わっている。
その他、シンセベースを主体とした、妙に長い(7分以上ある)オリジナル曲も未収録曲として収められている。これは、当時のテレビCMで使われていたような気がしないでもない。
長々と書いたが、非常に興味深い一枚で、特別上映会も含めて、長く生きているとこんな良いこともあるんだな・・と、久々にちょっとHAPPYな出来事だった。
1年半前に引退するとかって、配信の記者会見やライブもやったあがたさん。しかし、そんな話は全く無かったが如く、昨年も毎年恒例の新譜をリリースし、今年は50周年記念で活動が活発化した。
小さなライブはやっていたようだが、この日は久々にクアトロでそこそこの規模のライブ。生で見るか悩んだが、平日だし、公演が長いのは嫌なので、配信を選択した。
開演の15分くらい前になると、プロモ映像的なものが流れる。最近の街頭パフォーマンス的なものや、川口近隣(か?)の車窓の映像とかが流れる。近々リリース予定のベスト盤などの新譜の案内も織り交ぜられる。いつになく力が入っているな・・。
開演時間を過ぎると、客席の映像に切り替わる。DJパフォーマンスが映し出される。あがたさんはまだいない。やはり、今回は結構力入っているな・・。生で見た方が良かったかな?
そして、メンバー登場。あがたさん、いつもの横ストライプのシャツにジャケット、ハットのスタイルだ。
一曲目は浦島64。今回のライブタイトル、2010年代選曲集に相応しい、代表曲だ。
MCでは、今日の選曲は、ほとんどが2010年以降のアルバムから、との公言どおり、最近の曲を次々と演奏。コドモアルバムからも2曲。タンゴの曲や、はちみつぱいとのコラボで話題だったBaby-Lonからも。休憩もなく、2時間近く演奏は続く。MCも、長そうになるが自制するようで、すぐに曲に切り替わる。
最後は2010年代のアルバムではベスト5に入る好きな曲、海底2万里のパレード。やはりこのロックオペラは凄いな・・。
アンコールは内田裕也の曲他、計2曲。
二度目のアンコールはあがた一人で登場。ここのMCは長かった。赤色エレジーのシングルレコードを2枚持って語り出す。キングレコード版とベルウッド版のこと。八洲秀章作曲のこと。評論家から盗作と酷評されたこと、など、止まらない。途中、配信が途切れて残念だったが、MCは続く。
そして赤色エレジー。
これで終わると思っていたら、まだ続く。最近の飛鳥山公園のパフォーマンスで、怒られたこととか、ダラダラと話が続く。やはり、生で見に行かなくて良かったかも。これは会場に居たら辛い。
そして、飛鳥山のパフォーマンスの仲間、という若いメンバーが10人近く登場し、最後の1曲。
9月には渋谷公会堂でのライブもあるという。今回のライブは配信がちょうど良かった。
ライブ開催も大分活発化してきた今日この頃。この日はLa. mamaで直枝さんと曽我部さんツーマンライブ。
曽我部さんはライダーズライブのゲストや、直枝さんのライブのゲストで見たことがあるけど、ちゃんとしたのは今回が初めてになる。
スタンディングオンリーかと思っていたが、前方には丸椅子が置いてあって、整理券番号が37番だったので座ることができた。ラッキー。
時間になり、まず曽我部さんが登場。恥ずかしながら、自分の思っていた曽我部さんの顔のイメージ、服装と違う感じだったので、当初前座の人かな・・とか思ってしまった。
弾き語りを始めたら、間違いなく曽我部さんだった。力強い。
ちなみに、その日の衣装は、当日気合を入れて原宿で買ったという、ラコステの白いプロシャツだったのだが、ラコステの胸のロゴがすごく大きくて、偽物じゃないかと直枝さんからイジられたそうだ。
力の入った弾き語りが1時間弱ほど続き、一旦休憩。
後半になり、直枝さん登壇。こちらは見慣れた直江さんだが、コロナ前は髪を染めてたから、一気に白髪に変わってしまったんだよな。
比較的定番の弾き語り曲を熱唱。熱く歌い上げるAngelや、昨年の新譜からBlue Blackなど披露。最後はJuicy Lucy。
アンコールは当然ながら二人で。双方が、双方の曲から選曲して、一曲ずつデュオで演奏。直枝さんの曲は、天国と地獄だった。これをライブでやるのは相当レアとのこと。
2時間ちょっとのライブはいい感じで幕仕舞いとなった。
ムーンライダーズの新譜発売記念のインストアイベント。イベント参加は抽選で外れたが、ライブ配信を視聴することができる。ミニライブでもやるのかな・・と期待していたが、トークイベントだった。岡田さんも参加したのが、レアで嬉しかった。
ライブではないけど、久しぶりに映画館に行ったので、その記録。
多分、シンゴジラ以来じゃないかと思うので、6年ぶりか?
折角なので良い映画館にしようと、都内近郊でIMAXで上映しているところを探すと、グランドシネマサンシャインが出てきた。
予約は2日前から可能で、日曜日の朝イチの回ならまだ良い席があったので、すぐに予約する。プレミアムクラスの座席を選んだので、料金は4000円超えとなってしまった!
7:30の回ということで、まだビルが全館オープン前の半照明の状態でエレベータで上がる。7時ちょい過ぎに着いてしまい、5分ほど待たされ、入場。やはり、IMAXのスクリーンは圧巻。天井に向かってものすごく高い。家のホームシアターと偉い違いだ。
少しサイド寄りの席だったことを心配したが、座ってみたら全然問題なし。プレミアムなので肘掛けも広いし、目の前は通路で座席を倒しても後ろの席とも干渉しない。
時間になり、予告編の上映・・久々のリアル映画館での映画はちょっとワクワクする。
そして、シンウルトラマン、本編の上映。
内容は詳しく書かないが、ちょっと期待が大きすぎたかな・・という感じだ。樋口監督の特技監督として手腕は認めるが、やはり総監督としての細かい拘りは、シンゴジラの庵野監督と比べると大きく見劣りする。シンゴジラ並の緻密な社会派ドラマを期待していたので肩透かし。ちょっと荒削りで、リアリティに欠ける・・という印象を持った。ラストのゼットンのCGのシーンとかも、もう少し頑張って欲しかった・・。
ただ、山本耕史のメフィラスは良かったかな。
ということで、映画の内容には少しがっかりしたが、久々の映画館、久々のIMAXシアターはなかなかワクワクで楽しめた。
博文さんのワンマンは、配信でちょくちょく見ているが、久しぶり。今回は、鳥羽&大田という、カーネーションコンビがサポートするというので、リアルで観に行った。
15分前に会場に着くと、ちょうど博文さんが近くから戻って店に入るところだった。なんだか身近な感じがする。
10番目くらいで入場し、奥側のピアノの前の席を陣取る。結構良い席だと思う。後ろにはミラーレスのLUMIXが三脚にセットされ、2台。入口側にも1台ある。PCや簡易ミキサーが用意され、結構気合の入った配信を行うようだ。
開演前はemaさんが博文さんの愛犬ウテナで観客に愛想を振る舞っていた。小型犬はあまり好みではないのだけど、このウーちゃんは可愛いな。
時間になり、博文さんがピアノに座る。前半はピアノ弾き語りのようだ。
一曲目は超レアな曲。インストの、渚のアンビエントミュージックだ。武川さんのアルバム収録の曲だったかな?
博文さんの真後ろなので、譜面というか、歌詞が丸見えなので、なんの曲をやるのか分かってしまう。
2曲目は、振子と滑車。マニアマニエラ配信ライブを控えての選曲だそうだ。その後も、どん族人生、狂犬など、いい感じの弾き語りが続く。博文さんのピアノ弾き語りは良いな、本当に。しかも真後ろのかぶりつき・・。
しばしの休憩を挟み、後半へ。鳥羽さんと大田さんの登場だ。晴れた日に、を、3本のギターで朗々と歌い上げる。大田さんのハモリもいい。鳥羽さんのギターソロも冴えまくり。
1曲目後から、3人の爆笑を挟む軽快トークが始まる。
その後も、ロードーカ、fenceなどの初期の名曲が。櫂のないボート、柔らかい旋律、と続き、最後は博文さんはピアノに乗り換え、朝焼けに燃えてを熱演。ラストのセッションが盛り上がり、これがラストに。そして、すぐにアンコール曲を披露。ライダーズの初期の名曲、モダンラヴァーズ。これも博文さんはピアノだ。
終始アットホームな雰囲気で、非常に密度の高いライブを堪能できた。
定番のLete弾き語り。今回も、配信を視聴した。
前回、配信中に途切れ途切れになることが多く、アーカイブファイルも分断されていたが、今回はその対策なのか、動画のビットレートが異様に低い。顔などの動きの部分が激しく崩れる。しかしまあ、そのお陰か、配信が途切れつこともなく、音声もしっかりしていた。まあ、昔の配信・・といった感じか。
内容は前後編。ライダーズの新譜発売直後なので新曲をやるのかな?と思ったが、smileだけだった。まあ、monorailは再現難しそうだしな・・。
その他、オリジナルムーンライダースの結成秘話などに言及し、オリジナル版の月夜のドライブを演奏。定番曲、レア曲を織り交ぜながら進む。
後半は、emaさんと鳥羽さんが加わり、狭いLeteで3人によるセッション。かしぶちさんのFrou Frouを博文さんが独唱という、珍しいものも聞くことができた。名曲、ボクハナクも披露。最後は、前日の岡田さんの誕生日を祝して、さよならは夜明けの夢に、をしんみりと歌い上げる。7月にもLeteで2 daysあるとのこと。
カーネーションのワンマンライブで、延期が続いていたもの。
チケットも取れそうだったけど、スタートが遅いのと、スタンディングはきつそうなので、配信ライブを視聴することにする。
ビール、つまみを買い込み、時間を待つ。19:20前には配信準備の画面に切り替わり、19:30過ぎに、配信開始。
当初、音が出てなくて焦ったが、配信側の問題だったようだ。
スタートは、パラキート&ゴーストの、果たして野菜はどうなのか。いつものシナトラではなく、ちょっと変わった感じのオープニングだ。
演奏曲目は、新曲・定番・レアを組み合わせたいい感じの選曲。
ファンが選ぶベスト10で1位になったことがあるという、月の足跡が枯れた麦に沈み、も久々に生(生ではない?)で聞くことができた。
配信の視聴者数が画面左上に出るのだが、それを見ると40人前後。意外と少なくてびっくり。カーネーションなら、100人以上はいっているものと思っていたのだが・・。
アーカイブだけで視聴する人も倍くらいは居るのだろうか?
アンコールは定番の夜の煙突だが、その後、本当の最後に、Parakeet Kelyで締め。オープニングとエンディングはパラキート&ゴーストで構成とは。なかなか格好良い。
暫く、Carnationとしてのライブの予定はないとのこと。江の島公園当たりが、次の機会となるのだろうか。
元々レコ発予定のライブだったが、アルバム発売が4/20に延期になったため、普通の野音ライブとなったこの日。
コロナ蔓延防止重点措置の期間は延び、新規感染者は減りつつあるものの、激減とは言えない状況。ライブも中止か延期になるのか・・とも思っていたが、結局決行となった。
幸いなのは、この日は非常に暖かく、4-5月くらいの陽気となったこと。ライブやコンサートがクラスターの発生源となった事例もここ最近ないそうで、昔のような背徳感もほぼない。
直前まで会社で仕事をして、開演時間に合わせて有楽町から会場へ。相変わらず、スペシャルムーンシートの方が一般指定席より列が長く入場に時間がかかる。この辺りはプレミアムではない。
会場内は飲食禁止かと思ったが、普通にアルコールも売られていた。缶チューハイを飲みながら、開演を待つ。
薄らぐ雲の向こうから、月もぼんやりと浮かび上がってきた。
会場内にアナウンスが流れ、今日は影アナバンドの演奏はないことが告げられる。
今回はなかなか良席で、Bブロックだが、真ん中寄りだ。ただ、ビッチリ観客を入れているので、ちと狭い。昭和な会場は席間隔が狭いのが難点だ。
時間になり、ムーンライダーズの面々が登場。サポートの優介&澤部も登壇。
岡田さんはなんと、歩いて登場だ。リハビリの成果か。
一曲目はいとこ同士。ロックテイストなアレンジだ。
そして、珍しい曲、We are Funkees。確か佐藤優介とか、このあたりのアルバムが大好きだったはず。
途中から、ホーンセクションの3人も登壇する。
MCの後は、この会場に合わせて選曲された夕方フレンド。そして、なかなか珍しい檸檬の季節。
日も陰ってきて、辺りのビルに灯りが灯る。このシチュエーションに合わせて、またまたレア曲、BLDGだ。生で見たのは1-2回しかなかったような・・。
局の雰囲気が、周囲にばっちり溶け込んでいる。
新曲コーナーは、武川さんのSADと博文さんのSmile。良明さんのムーンライダーズでの初作詞作曲。ディスコボーイも名演。
そしてまたまた新譜から、良明さんの、駄々こね桜、覚醒。も披露。
月明かりも雲間から除く中、はちみつぱい時代の名曲、月夜のドライブ。まさに春の宵で、この季節にぴったり合っている。
続いて博文さんの名曲、Flagsが、ベース中心の珍しいアレンジで演奏。そして、スカーレット、シリコンボーイと、縦乗りの曲で会場は一気に盛り上がる。
ウクライナ侵攻への非難の思いを込めてか、ヤッホーヤッホーナンマイダ。メンバー紹介後、黒いシェパードでしっとりと幕を閉じる。
時間も19:30を回ったので、これでお仕舞いかと思ったが、アンコールもあった!
ジャブアップファミリーとくれない埠頭。夕闇から夜に変わる会場で、静かに流れ、2時間半のライブは終焉となった。
寒さに震える過酷なライブになるかと思ったら、ちょうど良い気候で、気持ちの良い春の宵の屋外ライブとなり、存分に楽しめた。
◆セットリスト◆
いとこ同士
We are Funkees
モダーン・ラヴァーズ
I hate you and I love you
<MC>
夕方フレンド
檸檬の季節
<MC>
BLDG
S・A・D
Smile
イスタンブールマンボ
<MC>
ディスコ・ボーイ
駄々こね桜、覚醒。
月夜のドライブ
G.o.a.P
<MC>
Flags
スカーレットの誓い
シリコンボーイ
ヤッホーヤッホーナンマイダ
<MC>メンバー紹介
黒いシェパード
<EC>
ジャブ・アップ・ファミリー
くれない埠頭
恒例の、風知空知で開催の、ライダーズ数名によるトーク&ライブ。今回は、日比谷野音を直前に控えた、スペシャル企画。
メンバーはいつもと違い、慶一さんの代わりに武川さんが参加。夏秋さんも参加予定だったが、周辺でコロナ感染者が出たということで、参加を自粛。
時間になり、イベントスタート。
司会・進行は、元NHKの石原さんと、元ファンハウスの松本さん。
先月緊急入院して、痩せこけた姿をSNSにアップして心配していた良明さんも、すっかり元気そうで安心した。
いつもとは少し構成が変わり、いきなり演奏、そしてトーク、演奏、トーク・・と言った感じ。
これまでのギター3人とは変わり、博文さんはベースで、武川さんのヴァイオリン+アルファも入るので、音に重厚感が感じられる。
武川さんの、俺はそんなに馬鹿じゃない、なんてレアな曲も披露。
トークでは、50曲以上のデモから選考した際のエピソードや、まだ発表されていないアルバムタイトルの話などが。
途中、慶一さんと夏秋さんもビデオチャットで乱入。遅延が激しいので、会話がすごく厳しいようだった。
延期か、決行か気になっていた野音はやるそうで、レコ発ではなくなったので、季節や公園にちなんだ曲、良明さんの参加45周年、そして新譜からも数曲。という構成になるそうだ。ちなみに新譜は4月中旬頃のリリースを目指し、最終の仕上げを行っているそうだ。
ラストは、博文さんボーカルという、珍しいヴィデオボーイ。これもなかなか味があって良かった。アンコールは今回無し、とのことで、90分の限られた時間内の配信ライブであったが、今回も楽しかった。野音は寒そうだが、決行するなら、思いっきり楽しみたい。レコ発でなくなったのは残念ではあるが、新譜中心のライブではない方が、馴染みの曲が多く楽しめるのかもしれない。
昨年9月に開催予定で、直枝さんコロナ感染で延期になった虎丸座のライブが2月に確定された。オミクロン株の拡大で、都内の感染者数も2万人を超える状態で、ライブハウスに行くのはちょっと抵抗もあったのだが、入場整理番号が15番という良番号で、ライブ自体も60人に観客を絞って感染防止対策を行ったうえで開催する、というので行くことにした。考えてみれば、これが今年初のリアルライブとなる。
折角行くのであれば、2年半前の同じ江の島ライブの前に廻った鎌倉観光の続きを行ってから会場に赴くことにした。
2年半前、北鎌倉から徒歩で名所巡りを行い、大仏まで見るつもりだったのだが、鎌倉駅で時間切れ&体力の限界で断念。そのリベンジを果たす時がやってきた。
前回同様、横須賀線のグリーン車で移動したのだが、残念だったのはダイヤ乱れで乗っていた逗子行きが大船止まりになり、最後の数駅は普通電車の普通車両での移動となってしまった。
鎌倉駅に着いたのは13時過ぎ、西口を降り、山道をてくてく徒歩で、長谷方面へと向かう。トンネルを2つくぐり、20分ほど歩き、鎌倉大仏に到着。その後、長谷寺、光則寺、由比ヶ浜、御霊神社と、観光マップのレコメンドコースに沿って移動。途中、長谷寺で雪(あられに近いが)が降る極寒だったのが残念だが、踏破した。最後は江ノ電に載って、江の島に移動。丁度良い頃合いに、虎丸座に着いた。
整理番号15番なのでかぶり付きを取ることもできたが、飛沫感染が怖いので、一列後方の窓際の席に陣取る。
時間になり、直枝さん、大田さん、ドラムスの岡本さんが登場。
アコースティック・・と言いながら、エレキギターで、でも静かにスタート。
虎丸座のカーネーションは、毎度MCが愉快で、前回の公演が何時だったか忘れた二人の話、京急のパタパタの行き先表示板の話、裾野のホテルの話など、ネタは尽きない。
途中、休憩を挟み、ソロコーナー。直枝さんアコギソロの後、直枝さんのギターバックに未来図をボーカルに専念して熱唱。そして、アコギ弾き語りで、70年代のウオッカ・コリンズというバンドのカバーを熱唱。
さらに小休止を挟み、後半へ。直枝さんが5箱買って楽屋に置いていたチロルチョコが3箱無くなった件とか、相変わらずMCは絶好調。そして、新譜からのナンバーを中心に、熱いロックンロールが展開される。
アンコールは、カバー曲が一曲と、最後は静かに、真冬だけど、真夏の市民プールを弾き語る。終演は19:30。相変わらず良質なライブだった。幸いにも、体調に変化もなく、心配していたコロナ感染・・も気鬱に終わってくれた。
【セットリスト】
1.その果てを心が
2.My Little World
3.Flange
4.SUPER RIDE
5.ルネッサンス
6.マーキュロクロムと卵の泡
(休憩)
7.Blue Block(直枝AGソロ)
8.未来図
9.Stands o Time(ウオッカ・コリンズ:大田AGソロ)
(休憩)
10.Changed
11.幻想列車
12.ハンマーロック
13.Rock On
14.愛のさざなみ
15.The End of Summer
Encore
16.Chio(Crosby,Stills,Nash & Young)
17.市民プール
昨年末に開催された、ライダーズのクリスマスライブ2daysの配信。
配信されたのは、自分も見に行った2日目の方だった。見てない1日目の方がちょっと嬉しかったかも。
かなりの数のカメラが入ってたので、Blu-ray化しても全く問題ないクオリティ。
当日の感動が甦った。
座席の関係で見え辛かった左手の岡田さんとかの演奏もバッチリ見る事ができて良かった。
配信の割には3,800円と高めだが、それも納得の内容だった。
今年初のライブは配信視聴。コロナウイルスはオミクロン株の登場で年が明けてから感染者数も急上昇。箱の小さいLeteのライブは配信に限るな。
いつも通りの1カメラによる配信で、後半はemaさんと犬のウテナも参加。
残念だったのは、途中何度か配信トラブルで止まってしまった事。
アーカイブは大丈夫かと思っていたが、そちらも4ファイルに分かれていて、かつ、その中も再生不可の部分があるという悲しい状態・・。
まあ、安いし、昨今の配信はライブハウス救済という側面も強いので、我慢しよう。
以下、facebookで掲載されていたセットリスト。
櫂のないボート(凹凸)
空とバケツと山百合と(政風会)
フーテン老人(からす)+harp
処方箋(処方箋)
霧の10m3(青空百景)
柵を越えて(処方箋)
一九九一年の神経衰弱(からす)
くれない埠頭(青空百景)
A Blue Colored Woman(The SUZUKI)
レールの上(からす)
〜emmaさん登場
隠れ画
この素晴らしき世界
Fence(Wan-Gan King)
ボクハナク(DON'T TRUST OVER THIRTY)
Bye bye, by your side(ピカソ)
さよならは夜明けの夢に(イスタンブール・マンボ)
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