前回、仮想サーバを構築したのが2011年3月。大震災の後、SandyBridgeベースで環境構築を行った。完成したサーバは非常に安定しており、2年半の間トラブルらしいトラブルは発生しなかった。ドメインコントローラ、Webサーバ、RASという三つの重要な役割を担いながら、実験環境の仮構築にも活躍した。仮想サーバの良さを十二分に体感したと言える。そして、時は過ぎ、諸々の事情から、この便利かつ重要なサーバ環境を一新することとなった。
■導入計画 (2013-09-18)
SandyBridgeの次々世代のCPU、Haswellがリリースされたのが6月。Sandy環境の移行を一時は検討したが、パフォーマンス的な向上は乏しそうだったため、導入は見送った。
現サーバ環境に大きな不満はなかったのだが、気がつけば常時稼働サーバが、この仮想サーバを含めて3台。他の二台は監視カメラ兼クラウドサービスへのアップロード用のサーバと、TV録画用のストレージ。電気代も馬鹿にならない。ちなみに、仮想サーバがアイドル時25W、起動時MAX60W、監視カメラサーバがアイドル時43W、起動時MAX70W、TV録画ストレージがアイドル時30W、起動時MAX50W(TV録画ストレージは計測忘れたので推定)。これを一台に統合できないか、と考え始めた。
しかし、それだけの台数を統合するとなると、気になるのはCPUのコア数。現サーバのCore i3 2100Tは2 Core 4Threadの構成。4スレだと5台分のゲストOSの稼働は困難だ。やはり、8スレは動作して欲しい。一方で常時稼働サーバのため、消費電力はなるべく抑えたい。あらためて現行のHaswellコアのCPUを調べると、丁度この要求を満たすCPUが存在した。Core i7 4765Tだ。性能は以下の通り。
・コア:4
・スレッド:8
・動作周波数:2GHz
・ターボブースト時:3GHz
・キャッシュ8MB
・TDP:35W
・グラフィックスコア:Intel HD Graphics 4600
一方で、現行のCore i3 2100Tの性能。
・コア:2
・スレッド:4
・動作周波数:2.5GHz
・ターボブースト時:3GHz
・キャッシュ3MB
・TDP:35W
・グラフィックスコア:Intel HD Graphics 2000
動作周波数が2.5GHzから2GHzへ降下しているのが気になると言えば気になるが、この辺り、実際のパフォーマンスがどうなるところか・・。
その他、HDDは最近ようやく各メーカー出揃い安くなってきた4TB品を中核に、外付けのeSATA HDDを併用して稼働しようと考えている。メモリは最大容量の32GBを実装し、5つのゲストOSの稼働にも十分に耐えうるようにしたい。
同時に、マザーボードも検討。従来同様Micro ATXを使う事は確定として、その他の必須項目としては、eSATAポートの搭載だ。外付けのHDDを繋ぐために必須となる。USB3.0のHDDケースも安くなっているが、パフォーマンスから考えて使用は避けたいところだ。それから、NICを追加するために、PCIeは4つ必要になる。そうなると意外と選択肢は少なく、3機種くらいしか見つからない。ASUS H87M-PRO、Asrock Z87M Extream 4、Asrock Z87M OC Fomulaだ。値段的にAsrockは少々高いのと、eSATAが一つなのでASUSが最有力候補となる。あとAsrockなのはOCやゲーマー等の本気系向けの仕様なので、ここも少しズレてる感が強い。ちなみに、ASrock製品はオンボードNICがINTELで、ASUSはRealtek。ここだけがちょっと残念。
■パーツ購入 その1 (2013-09-21)
導入を検討はじめて3日くらいで、急激に購入モードに突入。まず、何故かメモリを購入してしまう。実は、2-3週間前にHynixの工場の火災でメモリの価格が急騰。これを押さえておかないとどんどん高くなりそうで怖い。調べたら、NTT-XでIODATAの白箱がクーポン適用で8GBx2で10000円を切っている事が判明。これは買わねば・・と衝動買い。こうなると、箍が外れる。続いて、中枢となるCPUをマザーの検討だ。
秋葉原でパーツ購入しようかと思ったら、Webで比較的安価で販売されている。念のため、ツクモの実店舗でセット購入割引等も確認しつつ比べたが、やはりWebの方が安いので、Faithで購入。Faithの通販で購入するなんて初めてかもしれない。
続いてHDD。ここは少し悩んだところ。当初はWD Redで決めていたのだが、いざ買おうと思ったら、今まで高値の花だったHGSTの0S03361が16480円と特価で販売されている事を知り、悩んでしまう。HGSTの製品は800GBの5プラッタで2年前の製品。信頼性は折り紙付きだが、今となってはスピードが少し遅い。低速回転モデルだが、発熱も少し気になる。Redは価格がネックだったが、やはり通販サイトを物色していたら、楽天ソフマップで10%ポイント還元で販売されていることが判明。これが決定打となり、購入に踏み切った。この日一日で、一気に中核パーツをほとんど発注する事となってしまった。
購入したのは、以下。
・IODATA PC3-12800(DDR3-1600)8GB 2枚組DY1600-8GX2/EC 9,980円x2@NTT-X
・Core i7-4765T バルク (CM8064601466200) 29,989円(POINT309)@faith
・ASUS H87M-PRO 11,740円(POINT111)@faith
・PC COOLER S85 1,720円(POINT16)@faith
・WesternDigitalWD40EFRX 19,740円(-1000円POINT+10%POINT付与)@楽天sofmap





■パーツ購入 その2 (2013-09-22)
メインパーツに続いて購入検討するのは、外付けHDDケース。これが結構悩ましい。eSATAのケースが意外と数が減っていて、候補としては、マーシャルMAL-3035SBKU3、LogitecLHR-4BNEU3、ドスパラDP-4043の三つの製品が上がる。玄人志向やコレガはディスコンで現行製品はない。センチュリーも裸族シリーズがあるが、価格が少し高い。静音性、サイズ、HDDの取り付け等、一番気に入ったのはLogitecなのだが、致命的なのが4TBのHDDに対応していない点。はじめ、検証していないだけで実は対応しているのかと思ったが、メーカーサイトにはっきり未対応と書かれていて、実際に使えたという報告もないのでダメなのだろう。これは却下。次にマーシャル。評判もそれなりなのだが、作りが少し甘いのと、フロントドアがないので少し煩いのがマイナス。そしてもう一つのドスパラ。あまり報告がないが、フロントドアが付いているので静音性は高そう。マーシャルもそうだが、電源内蔵で、最下部のHDDの直下が熱くなりそうなのが気になる。マーシャルとドスパラは、性能的にはまずまずか・・と思ったのが、その後調べると致命的なのが設置サイズ。どちらも250mm以上あり、現状の設置場所だと、脚が引っ掛からない危険性が高い。そんなことで袋小路に入り込んだのだが、最終的に見つけた解決策が、2個入りのHDDケースを2台買う事。LogitecのLHR-2BREU3が、4TBのHDDに対応しつつ、奥行きも200mm程度で問題無さそう。幸いにも、今回購入したASUSのマザーはeSATAが二つ付いているので、接続も問題無さそうだ。2台になるということで、ファンが2つになること、消費電力が多くなるのでは・・という懸念もあるが、他に選択肢がないため、この製品に落ち着いた。
その他、ACアダプタも新調して玄人志向の120W品を。ブートSSDは、耐久性に懸念があるが、3年保証という事でSmasungの840EVOを購入。まな板は、事前セットアップ用に。今回構築に時間を要しそうなので、現行サーバとの併用稼働期間が長くなりそうだ。そのためにまな板が必要になった。
購入したのは、以下。
・Logitec LHR-2BREU3 ハードディスクケース 13,960(POINT695)@楽天Logitec
・玄人志向 ACアダプタ KRPW-AC120W 7,035円@tsukumo.co.jp
・サイズ まな板 ACB-BASIC-BK 3,880円@tsukumo.co.jp
・Samsung SSD 840EVO 120GB MZ-7TE120B/IT 9,250円(-POINT228)@joshin.co.jp



■パーツ購入 その3 (2013-09-24)
最後に購入するのは、追加のNIC。既に現行サーバに追加のNICは2枚挿さっているのだが、今回はさらに追加する。当初、1ポートのNICを2枚追加しようと思ったが、ふと2ポートのものを物色したら、eBayでロープロ専用のINTEL製が特価で売られているのを発見。ついつい1枚落札。ものはINTEL E1G42ET GIGABIT DUAL-PORT NICで、本体59.95USD、送料が26.95USD。合計86.90USDで日本円で8,899円。もう一枚追加で1ポートのINTEL製を購入する予定。
■パーツ購入 その4 (2013-09-25)
最後のパーツ、追加の追加のINTEL Gigabit CT NICを購入。これで、オンボードと合わせて6ポートのサーバとなる。

■仮組開始 (2013-09-28)

一通りパーツが揃ったので、仮組を開始する。今回は、既存のHyper-Vサーバは運用しつつ、並行して新サーバを構築のため、このような手法を取る。
仮組は、サイズのまな板を使って行う。
アクリル板で構成されており、組み立ては意外と面倒。ちょっとしなったりもして、安いだけのことはある感じ。CPUはバルクのため、S85という背の低いサードパーティのクーラを装着。バックプレートを装着するタイプで、装着に難あり、みたいな書き込みを散見したが、特に問題はなかった。メモリは8GBのIODATAの白箱のものを4枚装着。チップはMicronで悪く無さそう。相変わらずメモリは値上げ傾向なので、先週のうちに買っておいて良かった・・。初の購入となったWD REDの4TB品と、Samsungの840EVO SSDを装着。電源を入れると、めでたく一発OKとなった。ASUSのH87M-PROは相性トラブルが多いような書き込みを価格.comで見ていたのだが、気鬱と終わった。


■DC基板取り付けステイを見積 (2013-10-01)
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今回、ACアダプタを新調して、玄人志向の120W品に変えた。そのため、DC-DC基板を固定するステイも新規に用意しなければならない。前回特注で注文した、個人向けの加工業者、日本プレート精工に今回も見積依頼。前回のステイをベースに、再設計。前回の失敗を糧に、余計な突起やネジで引っ掛からないように検討。見積依頼の翌日には見積が届き、翌日に発注、PayPalで支払いを行う。今回は、うまく取り付けられるといいのだが・・。
■INTEL E1G42ET到着 (2013-10-03)
9/24にeBayで注文した2ポートのINTEL NICが、約10日で到着。ロープロブラケットOnlyのためなのか、格安。

■BIOS更新でトラブる (2013-10-05)
マザーのBIOS更新にトライ。ASUSのマザーには、CPUやメモリがなくてもワンボタンでBIOS更新できる、USB BIOS FlashBackという機能がある。これを使って書き換えを行う。やり方は簡単で、USBメモリを挿して、マザーボード上のスイッチを押して起動させるだけ。すると、アクセスランプが点灯し、数分でBIOSの書き換えが終わる。しかし、ここで問題が発生。BIOS書き換え後、PCが起動しないのだ。ファンが一瞬回ると、すぐに電源が落ち、またブート・・というのを5秒間隔くらいで繰り返す。やっちまったか・・。と思い、一個前のBIOSに書き換える。これもダメ。本当に壊してしまったのか・・とBIOSを一つずつ古いのに戻して行くと、1stリリースのBIOSでのみ、ブートする事ができた。やはり、価格.comで見たメモリの相性トラブルは本当なのか?試しに、DDR3-1333の秋刀魚の4GBメモリを1枚だけ挿してみたら、最新BIOSでも起動した。やはりメモリ周りなのか・・。メモリの買い替えも考えたが、価格高騰中で不確実性の賭けるのも厳しい。マザーを変える・・というのも面倒だし、拡張性の面で、条件のあったマザーがほぼない。最悪、1stリリースのBIOSでも良いのだが、何かの表紙に不安定になったら面倒だ。取りあえず、販売代理店とASUSにメールを送る。ASUSからはQulified Vendor Listに載ってないメモリだから知らないよ、という返答。販売代理店はメモリのラベル写真を遅れ、と言ってきたので、送ったがそこから返事は無し。さて、どうしたものか。
■不明なデバイス (2013-10-12)
INTELマネジメントエンジン(MEI)、Marvellのコントローラ、chipsetドライバを導入して、あらかた不明なデバイスは消えたが、一つだけ、PNP0A0A 2&DABA3FF&1の謎のデバイスがどうしても消えない。Webで情報を調べると、AMDA00 Interface Driverのような情報もあるのだが、うまくいかない。Smart Connect Technologyはdisableにしており、これでも無さそうだ。余談だが、defaultでIntel Virtualization Technologyがdisableになってたので、enableに変更。
余談だが、日本プレート精工に注文していた、DC基板用バックプレートはこの日に到着した。
■消費電力 (2013-10-13)
消費電力を測定。(NIC1枚とメモリ4枚)
・起動時MAX57W
・アイドル27W
・Prime95 81W
といった結果に。
Prime95は10分動かしたが、特にシステムが不安定になったりすることはなかった。BIOSは古い状態だが、安定しているので、これでいいかな・・。メモリ買い替えるのも、マザー変えるのも面倒だし、改善されるかも定かでないし。
続いて、メモリ1枚だけにして、NICも除去。
・起動時MAX54W
・アイドル25W
・Prime95 59W
に。Primeの値は、ペリフェラルの実装度の影響が大きい。
■消費電力 (2013-10-18)
消えなかった不明なデバイスが何であるか判明。ASUS Probe II Sense Driverというのを適用したら、消えた。セットアップは実行できないので、ASMBSW.infファイルを右クリックからインストールして適用した。ドライバの実体自体は、やはり、AMDA00というもののようだ。これですっきりした。
■再度セットアップ (2013-10-19)
色々試行したので、一度OSをクリーンインストールする事にした。セットアップ直後は、PCIシンプル通信コントローラー、SMバスコントローラー、不明なデバイス、の3つがデバイスマネージャーで?となっている。
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まず、INTEL Management Engineをインストールすると、PCIシンプル通信コントローラーが消える。続いてチップセットドライバのインストールでSMバスコントローラが消える。最後にAMDA00ドライバをinf右クリックでインストールして、不明なデバイスは全て消える。
ただ、MarvellのeSATAに標準SATAドライバがあたっているので、Marvellドライバもインストール。記憶域コントローラーの方に、認識されるようになる。
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これで、すっきりした。
イベントビューアーを見ると、二つの警告が記録されている。一つは件のPNP0A0A2&DABA3FF&1に関するもの。もう一つはe1iexpressをソーストする、INTEL LAN周りのもの。後者はドライバーの設定ファイルにイベント ログ登録用の情報が含まれていないため、とのことで気にしない事にする。前者も取りあえず弊害は無さそうなので、無視する。
■Hyper-Vをインストール (2013-10-20)
Hyper-Vの機能インストール。以下、手順。
・まず、マシン名を変更して、役割と機能の追加ウイザードを起動。
・役割ベースまたは機能ベースのインストールを選択。
・サーバープールからサーバーを選択。
・Hyper-Vを選択。管理ツールもインストール。
・ライブマイグレーションは使用しない。
・仮想HDDと構成ファイルの保存先を、規定から別パーテーションに変更。
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ドメインコントローラのセットアップ (2013-10-20〜)
ドメインコントローラをゲストOSとしてセットアップする。まずは仮想マシンの作成
途中、仮想マシンの世代の選択が必要となる。ドメインコントローラは2012 R2なので、新しい第二世代でセットアップを行う。メモリは4GB、仮想ハブには接続しない、その後、プロセッサのコア数は1に指定。
Hyper-Vマネージャに戻り、仮想外部スイッチを設定。仮想スイッチのプロパティで、NICを指定して名前を付ける。仮想マシンの仮想スイッチに指定する。OSのエディションはStandardにする。2012 R2では、DatacenterとStandardの違いは仮想化インスタンスの数だけで、ゲストOSであればStandardで何も困らない。仮想HDDはウイザードで作ると容量可変になるので、後で容量固定で追加する。
CristalMarkでのベンチマーク計測結果は以下。
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1)ドメインコントローラ・セットアップ手順
・IPアドレスを設定する。(DNSは自分自身、127.0.0.1、デフォルトルートは非グローバルIPのルータに)
・PC名を変更する。
・役割と機能の追加ウイザードから、Active DirectoryドメインサービスとDNSサーバーを選択。
・インストールする機能はdefaultで何も追加選択肢無し。
・インストールを行う。
・ダッシュボードの警告アイコンをクリックして、ドメインコントローラーに昇格する、を選ぶ。
・新しいフォレストを追加するを選択し、ルートドメイン名(tc-engine.local)を指定する。
・フォレスト/ドメインの機能レベルは、最新の2012 R2にする。(古いOSのDCが無いので)
・ここで、権限のある親ゾーンが見つからないか、Windows DNSサーバーが実行されていないため、このDNSサーバーの委任を作成できません。とKB942564(古いsambaクライアントとの通信ができなくなる)の警告が出る。が、無視する。
2)DNSの設定
・DNSの設定から、サーバのプロパティを開く。
・フォワーダータブで、転送サーバのIPアドレス(ルータのアドレス)を設定。
続いて逆引きゾーンを作成
・逆引き参照ゾーン→新しいゾーンを選ぶ
・新しいゾーンウイザードを開始
・ゾーンの種類でプライマリゾーンを選ぶ(ADにゾーンを格納するも有効)
・レプリケート方式は、このドメインのドメインコントローラの全てのDNS
・IPv4逆引きゾーンを選ぶ
・ネットワークIDとして、192.168.1を入力→自動的に、1.168.192.in-addr.arpaというゾーン名が設定される
・動的更新はセキュリティで保護された動的更新のみにする→完了
・DNSサーバ自身のPTRレコードを登録
これでnslookupでサーバがUnKnownにならない
3)DHCPの設定
DHCPを役割の追加からインストールする。
・IPv4から新しいスコープを追加
・アドレス範囲は192.168.1.150から199にする。
・デフォルトルート、DNS(自分自身とルータに設定)を設定する。
・ダッシュボードの警告アイコンから、DHCPインストール後の構成ウイザードを起動して、コミットする。
・DHCPの予約を設定。予約で割り当てるアドレスは、上記のスコープで払い出すIPの範囲とする。
4)リモートデスクトップの設定
・リモートデスクトップを有効にする。
・役割からファイルサービス-DFS名前空間とDFSレプリケーションを選び、インストールする。
5)仮想HDDのマウント
・Backup用の仮想HDD(容量可変とする)を作成して、マウント。
・マウントしたHDDをオンライン化して、初期化。
・BunBackupで音楽フォルダ等のバックアップを行う。
6)ログオンスクリプトの作成
・%Systemroot%SYSVOLsysvol<ドメイン名>SCRIPTSの下にlogon.cmdを作成
以下のように記述
・net use H: /delete /yes
・net use H: 192.168.1.****** /yes
・グループポリシーの管理を起動し、グループポリシーオブジェクト>>Default Domain Policyを選び、右クリック>>編集を選ぶ
・ユーザーの構成>>Windowsの設定>>スクリプトでログオンスクリプトを選ぶ
・追加で、\192.168.1.1\netlogon\logon.cmdを指定する
・gpupdate /forceでポリシーを強制適用
7)時刻同期を設定
・w32tm /query /configuration(現在の設定確認)
・w32tm /config /manualpeerlist:ntp.nict.jp /syncfromflags:manual(日本標準時のNTPを設定)
・w32tm /config /update(設定を反映)
・w32tm /query /configuration(設定を確認:Type: NTP (ローカル)、NtpServer: ntp.nict.jp (ローカル)となっていることを確認)
・w32tm /resync /nowait(即座に再同期)
HyperV環境では、ホストOS側の時刻がゲストOSに反映されるので、以下の設定でHyperVの時刻同期をOFFにする。
・[サーバマネージャ]-[役割]-[Hyper-V]-[Hyper-Vサーバ名]-[ゲストOS名]を右クリック→[プロパティ]-[統合サービス]-[時刻同期]のチェックを外す。
さらに、時刻同期のインターバルを、以下のレジストリをいじって変更する。
・HKEY_LOCAL_MACHINE-System-CurrentControlSet-Services W32Time-TimeProviders-NtpClient を開く。
・SpecialPollInterval のDWORD値を3600(10進数)に変更する。(defaultが3600)
8)DiCEをインストールする。
・cmd.exeを「管理者として実行」する。
・DiCEフォルダにて、dice -installを実行する。
・そのままだと、エラー1067:プロセスを途中で強制終了しました。でサービスが起動しない。
・システムのプロパティ→パフォーマンスオプション→データ実行防止タブを開く。
・追加ボタンを押し、DiCE.exeを選択。
・これでサービスが起動するようになる。
■Webサーバの移行 (2013-10-21〜)
1)現行環境のエクスポート
まず、現行環境のエクスポートを行う。
・Hyper-Vマネージャーから、移行するゲストOSをシャットダウン
・右クリックしてエクスポートを選ぶ
・エクスポート先のパスを指定する。
・エクスポートを実行する。結構、時間が掛かるので、終了するまで放置する。
・エクスポートされるのは、バーチャルHDDイメージとEXPファイルとなる。
2)仮想環境のインポート
新しいHyper-V上で、仮想環境のインポートを行う。
・事前に、イメージファイルとEXPファイルをそれぞれの格納場所にコピーする。
・仮想スイッチ(外部)を作成する。名前をつけて、外部ネットワークから物理NICを指定する。
・仮想マシンのインポートを選び、ウイザードを起動。
・インポートパスを指定する。(今回は、web_serverというフォルダを指定する)
・が、しかし、インポートに失敗する。
色々調べたが回避策が見つからず、仕方なく、VHDファイルを直接マウントした、新規仮想マシンを作成することに。
3)仕上げ
・VHDファイルを作成する際、ネットワーク設定をDHCPに変えておく。
・出来上がった仮想マシンを起動する。
・一度再起動が促されるので、再起動する。
・統合サービスディスクの挿入を実行し、統合サービスのインストールを実行する。
・統合サービスのアップグレードの確認が出るので、OKで進める。
・再起動して完了。
仮想環境の移行が問題なく完了した。
ここでCristalMarkでの計測。
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■Uploadサーバ(カメラサーバ)の移行 (2013-10-29〜)
物理サーバのUpload Serverを移設して仮想化。drashPlanのアカウントを利用するため、disk2vhdでディスクイメージへの変換を行う。
1)環境の移行
・disk2vhd.exeを起動して、システムで予約済みのパーテーションとシステムパーテーションを選択し、createボタンで変換を行う。
・Hyper-Vサーバにvhdファイルをコピーして、Hyper-Vマネージャで新規仮想マシンを作成。Core数は2、メモリが4GBとする。
・移設したVHDファイルをマウントして、起動する。特に不具合もなく、OSが起動する。
2)環境の微調整
・統合サービスをインストールして、IPアドレスを設定すると、監視カメラサーバのwebcamXPで難なくカメラ映像を受信できた。
・続いて、旧環境のDドライブを、仮想ディスクとして500GB用意してマウント。webcamの記録先としてDドライブを再度設定。録画も問題なく実行される。
・クラウドバックアップのcrashplanのアプリケーションを起動。こちらも特に不具合はないが、同期をイチからやり直すため、数時間、準備が整うのに時間を要する。
ここでCristalMarkでの計測。
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3)アップロード元HDDの準備
・その後、アップロード対象となる物理HDDをハイパーバイザー上でdisk2vhdを用いてVHDファイルに変換。
・upload serverに仮想ディスクとしてアタッチして、crashplanのソースとして設定。アップロードが開始されたのを確認する。
転送スピードは500kbps程度と激遅。2TBのデータに、一年近く掛かる計算になる。もう少しスピード上がってくれんかね。
■クライアントPCの移行 (2013-11-03)
新ドメインに切り替えた際に、それまでのクライアントPCの環境をスムーズに移行させるために、事前にプロファイルデータの移行準備をしておく。
クライアントPCのプロファイルデータを移行する。
・Windows転送ツールを起動する。
・転送先として外付けハードディスクを選ぶ。
・これは今までのコンピュータです。を選択。
・移行するプロファイルを選択する。
・パスワードを確認して、保存を選ぶ。
■ケースの組み替えとセットアップ (2013-11-04)
外注製作に出していたDC-DC基板取り付けステイが出来上がったので、まな板運用から本番ケースへ組み替え。
 自作の取り付けステイ
 DCC-DC基板を取り付け
 DCコネクタ装着面
 PCケースに組み込み
 ケース内部から
 マザーボードを取り付け
 メモリを4枚装着
 WD Redを2台取り付け
 SSDとHDDをケースに組み込んだところ
 SATAケーブルを配線
 LANカードを増設し、背面から
 棚に設置
NICが物理的な順番とOSが振った番号で異なるので、矯正する。
・スタートメニューの[コマンド プロンプト]を右クリックし[管理者として実行]を選ぶ。
・set devmgr_show_nonpresent_devices=1 と入力して、Enter する。
・Start DEVMGMT.MSC と入力して、Enterする。
・[表示] メニューの[非表示デバイスの表示] を選択する。
・ネットワーク アダプターツリーを展開する。
・グレー表示になっているネットワーク アダプターのうち不要なアダプタを右クリックして、[削除] を選択する。
DUAL NICをPCIex4ポートに挿したら、うまく認識しない。結果的には、DUAL NICをx16ポートに挿したら、安定した。
ちなみに、フル装備にした状態での、Hyper-Vサーバの消費電力を測定。
起動時MAX 72W
アイドル時 34W
となっている。
その後、クライアントPCを新しいドメインに再参加させる。ドメイン参加後、Windows転送ツールでバックアップしてあったプロファイルを復元する。特に問題なく、クライアントPCも動作をしているようだ。
■TV録画環境の移行 (2013-11-09)
TV録画環境を再構築するために、まずは従来のTVレコーダPCの設定をやり直す。やり直し・・というか、このPCがドメイン参加で動作していたので、ローカルアカウントで動作するように設定をやり直す。これが結構面倒。
ローカルログオンし、以下を設定。
・TVTestを起動して、設定からチャンネルスキャンを実行する。録画フォルダも設定し直す。
・TVRockのDtune.batを実行する。
・4チューナーを選択し、視聴用としてTVTest.exe、録画用としてRecTask.exeを指定する。
・TVTest.exeのオプションには、"/d BonDriver_PT-T0.dll /DID A"を設定。
・RecTask.exeのオプションには、"/d BonDriver_PT-T0.dll /nodshow /min /DID A"を設定。
※チューナー1,2は地上波デジタル、3,4はBS/CS。
※チューナー1はBonDriver_PT-T0.dll /DID A、チューナー2はBonDriver_PT-T1.dll /DID B、チューナー3はBonDriver_PT-S0.dll /DID C、チューナー4はBonDriver_PT-S1.dll /DID Dを指定する。
・TVRockの設定で、システム設定→タスクスケジューラのアカウントを設定する。
・同じくインテリジェント→スリープタイマーで、300秒で移行、5%以下で移行を設定し、認証は無しにする。
・コンテクストメニュー→インテリジェント→スリープタイマー(休止)を選択。
・録画基本設定から、ファイル名置換フォーマットを、@TT@NB@SB@YY@MM@DDに設定する。
・コンテクストメニュー→番組情報取得を行う。
・wowowとMXの新チャンネルに対応してなかったので、チャンネルIDとサービスIDを再登録する。
・プロセスのログに、タスクマネージャ周りのエラーが出ているので、システム設定→復帰処理をタスクスケジューラで行うを無効にする。(パスワードが空だったためと思われる。)
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■DLNA兼RASサーバの構築その1 (2013-11-10)
従来はWindows Home Server 2011と仮想RASサーバで構築していた2つのサーバを、一台でセットアップ。OSにはWindows Server 2012 Essential R2を使用する。Essentialは中小企業向けの基幹サーバとして使えるような製品なので、基本、自身がドメインコントローラとして動作する。ドメインへの参加はできない。
1)Windows Server 2012 Essential R2のセットアップ
OSのセットアップ後、設定ウイザードが動作するので、新しいドメインとして設定を行う。以下、その手順。
・IPアドレスの設定を行う。
・IPv6は無効にする。
・DNSの設定を開き、フォワーダとしてルータを設定する。
・ダッシュボードを開き、残った設定を行う。
・音楽保存用のHDDを、仮想ドライブとして1TBで作成。
・ディスクの管理で、ドライブをオンライン化して、初期化。
・音楽ファイルを作成した仮想ドライブにコピーする。
2)TWONKYのセットアップ
・twonky serverをインストール
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3)ASSET UPnPをセットアップ
・ASSET UPnPをインストール
4)データ用HDDのセットアップ
・TV録画のHDDを移設。外付けeSATAケースに収納。
・Hyper-Vサーバを起動して、当該HDDをオフラインにする。
・パススルーディスクとして本仮想OSにマウントする。
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・仮想OS上で共有設定を施す。アクセス権がおかしいので、新規フォルダを作り、そこにコピーする。
5)twonkyの設定
・twonkyの設定を行う。サーバ上では、セキィリティの関係かブラウザベースの管理ツールが表示されない。
・別のクライアントOSからWebブラウザでアクセスして設定を施す。
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6)ASSET UPnPの設定
・ASSET UPnPのConfigurationを起動する。
・Running ModeはServiceにする。
・Add Folderで、音楽のフォルダを指定する。
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7)Logitech Media Serverの設定
・Logitech Media Serverをインストール。
・Logitech Control Panelを管理者として実行する。
・システム起動時に起動するようにして、アカウントとパスワードを設定する。
・音楽のフォルダを指定する。
 ・・クリックで詳細が見れます・・
Twonkyの映像をBRAVIAで再生しようとするが、HDDのアクセスは点滅するが、映像は真っ暗のまま。デコードができてないのか?ちなみに、Windows Media PlayerからはTwonkyサーバの動画ファイルを再生はできるので、サーバが動作していない、ということでは無さそうだ。
Windows 2012 R2 EssentialsにはDLNAサーバ機能が搭載されていない。Windows Server Essentials Media Packの追加で可能になるというので、ダウンロードしてセットアップ。
3つのサーバフォルダが追加され、設定を開くと、メディアの設定が追加されている。
追加された三つのフォルダは削除し、元々あったVideoフォルダを、共有フォルダとして追加する。
しかし、BRAVIAはおろか、PCのWindows Media Playerからでもこのメディアサーバからは動画再生ができなかった。
結局、Twonkyの一つ下のバージョン、7.1.2をインストール。これではきちんと動画を再生する事ができた。何だかな・・。
ここでCristalMarkでの計測結果。
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7)VPNの設定
続いて、VPN着信のセットアップを行う。
・AnywhereAccessの構成を選ぶ。
・ルータの設定は手動にする(TCPの80番と443番をマッピングする)。
・新規ドメインを選ぶ。
・マイクロソフトアカウントでログオンする。
・vpnアクセス用のユーザーを作成。
これでVPN着信ができる・・と思ったのだが、何をやっても接続できない。VPNのポートとかが違うのかもしれないけど、技術情報が全然見つからない。EsseitialsのVPN接続は、Essentialsのドメイン傘下のクライアントしか対象にしていないのかもしれない。これ以上解決に時間をかける事もできないし、Essentialsのサーバがもの凄いリソース喰いなのも気になったので、思い切ってEssentialsを用いたサーバ運用を捨て、通常のWindows Serverベースの環境に切り替える事にする。
■BackUp用Storage Serverの構築 (2013-11-16)
仮想環境ではないが、今回Backup用のStorageサーバも再セットアップ。この機会に2012 R2に変更する。
しかし、ここで問題発生。インストール途中、窓のアイコンのクルクルのところで、インストールが止まってしまう。調べたら、hp MicroServer固有の問題で、オンボードのBroadcomのチップと、OSのin-boxドライバの相性が悪いらしい。BIOSでNICを無効にすればインストールはできるようだが、その後、オンボードNICを有効にする手だてはないようだ。
仕方ないので、Windows Server 2012にひと世代戻してインストールを実行する。
(2013-12-01)
その後、久々のChenbroのミニサーバ用ケースに一目惚れして、衝動買い。MicroServerをやめて、CeleronベースのITXマザーでBackupサーバを新調する事にする。
ちなみにケースはChenbro P301 (SR30169)、マザーはGigabyte GA-C1037UN-EU。1037UはSATAのポートが三つしか無いので、RatocのSATAボードを増設。GA-C1037UN-Eのマザーは増設スロットはレガシーなPCIなので、SATAカードの選択肢があまりない。かろうじて見つけたのがRatocのREX-PCI15Sで、SATA 1.5Gなのが残念だが、これしかないので致し方ない。
Realtekだが、LANが2系統あるのはありがたい。
 Chenbroケースの箱
 Gigabyteのマザーは格安
 ファンレスだが、拡張性は少ない
 電源は奥行きが短い必要有り
 プラグイン式でシンプルな構成
 オプションケーブル類
 Chemnbroケースを箱出し
 フロントのリムーバブルベイ
 背面もシンプル
 内部のHDD接合部
 マザーにメモリを装着し、ケースに取り付け
 電源を垂直に取り付け
 RatocのSATAボード
 SATAケーブル類
 MicroServerより奥行きがある
 フロントはほぼ同じ大きさ
 SATAボードを装着
 組み上げ完了後、左サイドから
 右サイドから
 HDDベイのあるフロント
 マザー装着後のリア
Windows 2012 R2 Storageのインストールは特に問題なく完了。不明なデバイスとして、いつものPCI通信コントローラとRatocのボードが。Ratocの方は、SiliconImageのSiI3512のようなので、同社のサイトから64bitWindowsのドライバをダウンロードして適用。PCI通信コントローラはIntel MEIをインストールすれば良いのだが、Gigaのサポート頁にはchipsetドライバはあるが、MEIはない。同種の製品がないかと調べたら、BiostarのNM70I-1037Uがあり、MEIもダウンロード頁にあったので、ダウンロードして適用。不明なデバイスは消えた。
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その後、細かい設定を行う。
・ドメインに参加
・BunBackupでバックアップの設定を行う。
■DLNA兼RASサーバの構築その2 (2014-01-01)
Esseitials環境を諦め、通常のWindows Serverで環境を構築し直す。手順は簡単に・・。
・IPアドレス設定。
・スタンドアロンサーバとする。
・twonky serverをインストール。
・videoフォルダとflacフォルダの共有設定を行う。
・役割と機能の追加から、役割-ユーザーインターフェイスとエクスペリエンス-メディアダンデーションを選択する。
・ASSET UPnPをインストールする。
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・サービスとして起動するを設定。
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・Add Folderで、音楽のフォルダを指定する。
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Logitech Media Serverをインストール。
Logitech Control Panelを管理者として実行する。
システム起動時に起動するようにして、アカウントとパスワードを設定する。
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音楽のフォルダを指定する。
録画テスト、DLNAクライアントからのアクセステストを行い、セットアップは一通り完了する。
続いて、VPN着信のセットアップ。こちらは、以前と同様の手順となる。
■冷却機構の強化 (2014-01-01〜)
ふと、CDIでHDDの温度を見たら、50度で警告状態。エアフローの改善を図る。ケースファンの追加と、5インチベイカバーをメッシュ構造のものに変更。HDDの位置も変更し、不要なSSDを取り払う。結果、温度が42-43度に低下。これなら何とかなりそう。夏場がちょっと心配だけど。
 低回転のX-FANを取り付け
 5インチベイを吸気仕様に
 エアフローが改善されるか・・
(2014-01-03)
その後、もう少し温度を下げたいな・・ということで、HDD用のファンを追加する。ハードディスクを底面から冷却するファンと、5インチベイに取り付ける小型ファン付きのクーラーを用意。結果的には、両方とも効果が薄く、採用見送りに。特に5インチベイ取り付けクーラーは煩すぎた。
 追加購入したクーラー
 HDDを底面から冷却するつもりだったが
 5インチベイクーラーは煩すぎ
ここであらためて消費電力を確認。
・MAX75W
・アイドル47W
(2014-01-18)
さらに、冷却ファンを交換。薄型のファンを二カ所に装着。あまり効果はないが、切りがないのでこの辺りで終わりにしておく。
 サイズのITAKAZEを2つ購入
 一つはHDDの底面に
 もう一つは上面に
(2014-05-02)
夏が近づき、やはりHDDの温度上昇が気になる。気付くと45度くらいになっている。ということで、ケースファンをバージョンアップする事にする。選んだのは、三洋製のPWMのMAX 3400rpmのファン。ASUSのマザーは、ケースファン用のコネクタも4PINで、ピンアサインの記号を見ると4番目はPWMと書かれているので、当然PWM対応かと思っていたが、一向にファン制御が効かない。取説を良く読むと、CPUファンコネクタははっきりPWMと書かれているが、ケースファンにはその記述が無い。もしや・・と思い、CPUファンコネクタに三洋製ファンを繋げてみると、PWM制御ができた・・。何て紛らわしい・・。
ファン制御は効くようになったが、それでも回転数は2500くらいあるので煩い。でも、温度は40度ちょいくらいに押さえられるようになった。
■突然、BSODで起動しなくなる (2014-04-04)
ある日の朝、出張前にすこし時間があって、HDDにエラー等ないかな・・・と、HDD Sentinelを起動したら、突然BSOD。その後、再起動を行うが、数分でまたBSOD。新幹線の時間が迫ってきたので、なくなく諦めて家を出る。仮想サーバで1台の物理サーバに複数の機能を集約すると、物理サーバが死ぬと壊滅的打撃を受ける事をあらためて痛感・・。WebサーバもドメインコントローラもTV録画サーバもカメラサーバも死ぬので、非常に痛い・・・。
そして出張から帰った3日後。やはり起動してもすぐにBSOD。Hyper-V関連かと思い、サービスを止めても数分で死ぬ。数秒表示されるBSODのメッセージを見ると、mvs91xx.sysのエラーのよう。調べるとMarvellのSATAドライバみたい。確かに、HDD Sentinelを起動してからおかしくなったので、HDDと関係があるのは納得。試しに、eSATAのHDDを外し、起動後すぐにMarvellのSATAコントローラを無効にしたら、BSODは出なくなる。ということで、ASUSのサイトからMarvell SATA 6G Driver V1.2.0.1039 というドライバーを落とし適用。そうしたら、Marvellのコントローラを動かしてもBSODは出なくなった。eSATAのHDDがおかしくなり、HDDの再起動で治った可能性もあるけど。いずれにしても、動作するようになって良かった・・。
■外付けHDDを増設 (2014-05-03)
HDD構成を少し見直す事にした。ちょっと前に、Seagateのビデオ用HDDを買ったので、これをTV録画用にする。そして、vdisk構成だったのをパススルーディスクで4TB分まるまる確保するように変更。
そして、元々TV録画用だったWD Redをやはりパススルーディスクとして、backup用に利用。この2つのHDDをLogitecの2台用HDDケースに入れて、eSATAでポートマルチプライヤ接続にしようと試みる。
しかし、これがうまくいかない。ケースに2台HDDを入れると一台も認識しなくなる。外付けHDDの電源を後入れにすると、一時的に2台とも認識されるようになるのだが、数分経つとBSODで落ちる。前月のBSODと同じような症状だ。設定変更等色々試したがどうにもうまくいかない。このマザーのeSATAチップは88SE9172で、ポートマルチプライヤに対応しているのは間違いないようなのだけど、サーバOSだとだめなのか?
HighpointのサイトからeSATAのドライバを落としたが、使用している物が最新。設定を見直したがおかしなところは無し。結局、PMPの利用は諦めることに。偶然にも同じHDDケースが2台あったので、それぞれに1台ずつHDDを乗せる事にする。スペースの無駄なのだけど、これしかない手がない。幸い、ASUSマザーには2ポートのeSATAが実装されていたので助かった。
 同じeSATAケースを2台使用
また、ハブを交換したのを契機に、LANケーブル、配線も一部変更してみる。
 LANポートは合計5つ
 増設カードはINTEL CTとET DUAL
■ほぼ完成 (2014-05-04)
構築開始から半年経過してしまったが、一応、システムのセットアップが完了する。仮想環境の極みで接続が複雑なので、備忘のために構成図を作ってみた。
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■シャドウコピーの設定 (2014-06-21)
ボリュームシャドウコピーは、ディスク容量をフルに使えなくなるのでこれまで使う事はなかったのだけど、今回、ドメインコントローラのdataディスクとbackupディスク、DLNAサーバのmusicディスクに対してボリュームコピーの設定を施す。バックアップのスケジュールは一週間単位に設定。仮想ドライブでも、パススルードライブでも、シャドウコピーの設定は問題なく行えた。
 シャドウコピーの構成を選ぶ
 シャドウコピーの設定はディスク単位
 記憶域の制限値を設定
 スケジュールを設定
■構成図の修正とバックアップジョブ (2014-09-07)
構成図が間違っていたので、修正
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また、バックアップジョブをいくつか仕込んでいるので、忘れないように図式化。音楽ファイル、MSDNのダウンロードファイル、データファイル等を、ドメインコントローラ上のbunbackupで定期バックアップ。また、Macのデータファイルを、MacのIntego Personal Backupでバックアップ。
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■エアフローの強化 (2014-11-23)
特別な問題もなく、Hyper-Vサーバを使っているのだが、ファンの音の大きさがたまに気になる。映画を観るときなど特に。また、HDDの温度も40度前後。これくらいなら許容範囲内だが、もう少し温度を落としたいとも思う。いろいろ悩んだ結果、大型のファンをケースに取り付け、エアフローを本質的に改善することに。しかし、Antec Minuet 300には大型ファンを取り付ける機構はない。なければ自分で作るしかない、ということで、ケースの天板を設計。
設計に先立ち、使用するファンの選定。一般的な大型ファンの上限は200mm。価格.comで調べると15製品しか出てこない。NZXT、サーマルテイク、クーラーマスターの3社だけ。どれも同じそうだが、それなりに検討して、NZXTのFZ 200のnonLEDタイプに落ち着く。
ファンの実機が届いたところで、厳密な採寸を行い、ケース天板を設計。本格的な構造にすると設計の難易度が上がるため、ほぼただの板に一箇所ねじ止めできるだけの簡易構造にする。発注先はいつもの日本プレート精工。天板の面積が大きいためか、費用は送料込みで1万円を超える。どうしようか・・とも悩んだが、ここまで進んで止めるわけにもいかない。意を決して発注。
納期2週間の予定が10日程度で到着。ケース内の80mmファンも煩いため交換品を用意して、換装に挑む。また、HDDを配置する3.5インチベイのエアフローを改善するため、ベイカバーのメッシュカバーを自作。これは探したが、製品がなかったため。ハンズでメッシュシートを購入して金属用ハサミでジョキジョキカット。3.5インチベイにハメこみ、グルーガンで固定する。
 自作天板に200mmファンを取り付け
 メッシュのシートをハンズで購入
 グルーガンで固着
 3.5インチベイのメッシュカバー
ケース内の80mmファンは交換しようとしたものの、HDDを干渉することがわかり、急遽15mmの薄型ファンを購入して付け替え。天板に200mmファンを装着して、完成。
 80mmケースファンを薄型に変更
 80mmファンを取り付け
 HDDの取り付け位置を変更
 天板をケースに取り付け
 200mmファンがトップに乗っかる
 定位置に設置
電源を入れると、悪くはないけど、まだ少し煩いかな・・と言った感じ。エアフロー改善の前後でノイズ測定を行うと、改善前が53dB前後。改善後は55dB前後で、若干音量が増加しているようだ。が、HDDの温度は40度前後だったのが30度前後に大幅に低下。ここまで下がるなら、ファンの回転スピードをもう少し落としても良さそうだ。
 エアフロー改善前
 エアフロー改善後
 エアフロー改善前のHDD温度(夜)
 エアフロー改善前のHDD温度(朝)
 エアフロー改善後のHDD温度(夜)
 エアフロー改善後のHDD温度(朝)
Hyper-Vサーバのファン音が若干気になるので、ファンコンを追加。内蔵できるものがあれば良いのだけど、流石にドライブベイも拡張スロットも満杯で挿す術がない。格好悪いけど、天板の上に直置きすることにした。選んだのは、ボリュームタイプの最安値圏にある、サイズのKQ01-BK-3.5。4つのファンを個別コントロールできるシンプルな3.5インチベイ内蔵タイプ。CPUファンはマザーのPWMコネクタに繋ぎ、内蔵ケースファンと、追加した200mmファンをファンコンに接続。内蔵ファンは元々静かなので、コントロールしても大差ないが、200mmファンの方は、回転を絞ることでかなりの静音に。温度上昇を確認しつつ、適正な運用値を探ることとする。
 ファンコン前面から
 ファンコン背面から
 ファンのケーブルを接続
 完成
HDD Sentinelで内蔵HDDの温度変化を確認。回転数を少し絞ったが、40度近い温度が30度割あで落ちている。週末など、部屋にいる時間が長く室温が高い日は、HDDの温度も上昇気味になる。
 内蔵HDD(1)の温度変化
 内蔵HDD(2)の温度変化
2014年末の温度推移。12/24-26は出張で不在だったため、温度は25度まで低下。27日以降高めになり、正月休みに入った30日以降はどんどん上がって行っている。
 内蔵HDD(1)の温度変化
 内蔵HDD(2)の温度変化
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