その9・・バックアップサーバの導入





<11-12-02>

hpの憧れのHome Server、しかも業務用モデルのX510が、ディスコンに伴い安値放出。しかも、タイの洪水の影響でHDD高騰の折、HDDのみの金額と考えてもそう高くない。すかさず購入したものの、取り立てて用途も思い浮かばず放置する事数か月。ようやく重い腰を上げて、セットアップを行うことにした。 色々考えた結果、このX510の用途、暫く前に利用契約をしたCrashPlanというクラウドバックアップサーバにデータをアップロードするという、地味な作業に用いることにした。元々、CrashPlan用のアップロードサーバとしては、同じhpのMicroServerをベースとしたPCをアップロード元として設定していたのだけど、少しファンが煩いのと、そちらはローカルバックアップ用途に特化して使いたかったので構成を変更する事にした。


<12-01-07>

まずは、開梱して物を拝む。


梱包箱のラベル。


内容物は質素。


付属品はACケーブルとLANケーブルだけ。


本体と、できるHPホームサーバが一冊。


本体を拝む。


端子はUSBとLAN、eSATAだけ。


正面から。

続いて、本体をバラす。何故バラすかというと、メモリの換装と、VGA出力を増設するため。前者は、DDR2ベースで既に市場からは消えつつある仕様なのであまり選択肢がない。しかも、一枚で4GBでそこそこの安値で聞いたことあるブランド・・というとおのずと限られてしまい、上海問屋でSuper Talentのものを購入した。 VGAの増設キットは、本来X510にはない外部VGA出力を無理やり増設するもので、ゼロから自作することも可能なのだけど、良くできたお手製増設キットがヤフオクで3000円少々で売られているのでこれを購入した。 本体のバラしは、何も予備知識なければ結構苦労しそうだけど、Web上の情報や、VGA増設キットの丁寧なマニュアルがあるため、然したる苦労もなく完了した。VGA増設キットの取付も無難に終了。HDDも換装し(元々の1.5TBは中途半端なのでオクで売却)、蓋を閉じてセットアップの準備は完了した。


フロントパネルを開くとHDDベイが4つ並ぶ。


オクで購入したVGA増設キット。


搭載されていたのがBaracuda11。


HDD取り付け部。


マザーボードはHDDの下部に取り付けられる。


SATA取り付け基板。


マザーを取り出し。


SuperTalentのメモリ。


マザーにVGA増設パーツを取り付け。


VGAケーブルを引き出し。


コネクタを固定して完成。

続いて、OSのインストール。hpのX510は、元々入っているHome Serverが秀逸で、hp独自のツールやアプリ類が非常に便利。録画ファイルのトランスコードなんかもできる。AcerのWHS2011マシンを購入前であれば、こちらをTV録画用のNASにしても良かったのだけど、今となってはその用途は不要。ということで、OSはざっくり入れ替え、ただの2008 Serverをセットアップする。独立して動作するように、ドメインには参加させない。


<12-02-05>

OSが入ったところで、メインの用途であるCrashPlanのアプリを導入する。残念な事に、CrashPlanはアップロードに1-2Mbpsのスピードしか出ないため、2TBのHDDのアップに三ヶ月とか平気で掛かるのだが、それまでアップロードしていたHDDのデータはサーバを変えることによって一回リセットして消さなければならない。(80%くらいアップロードが終わっていたのに、無に帰った・・。)
アップロードするデータの入ったHDDは、HDD単位でdドライブの下のbackup用フォルダにマウントさせて、そのbackupフォルダまるごとバックアップ指定を行うようにした。ちなみにCrashPlanはHDDをオフラインにしてもバックアップされたデータは容量無制限で消されることもない。バックアップ毎にHDDを入れ替え、完了したらHDDは倉庫行き・・という操作を繰り返すことになる。ということで、CrashPlanの設定も終わり、地道なバックアップ作業がスタートする事になる。


バックアップ進行中の画面。


バックアップ済みのファイルを選択して復元できる。


回線スピードなどの設定。

CrashPlanのバックアップに掛かった時間経過は以下の通り。


一台目のHDDのバックアップには3ヶ月を要した。


<12-05-19>

CrashPlanによるバックアップは地道に続いているが、X510はCPUにPentium DCを採用していて、バックアップだけに使用するにはちと勿体ない。何か他に用途がないかと考えていたらぶち当たったのが、カメラサーバ用途。丁度、家庭内監視カメラ環境を構築していたところで、カメラの数が5台とかに増えたので、ちょっとパワフルなサーバが必要になっていた。別ページで触れているが、サーバソフトとしてWebcamXPという定番ものを選定し、X510にインストールすることにした。詳細は、別ページを参照の事。


<13-03-20>

CrashPlanでのバックアップが一年を過ぎた。3台の2TB HDDのバックアップが終わり、現在は4台目のバックアップが進行中だ。当初、2Mbpsを超えるアップロードスピードで、3ヶ月で2TBのバックアップが完了したのだが、その後スピードが徐々に落ち、3台目は1Mbps以下のスピードになり、半年を要するようになった。現在も同じようなスピードでアップロードが進んでいる。1Mbps以下は正直残念ではあるが、ギリギリ許容できる転送スピードであるので、このまま常用することにする。


・・クリックで詳細が見れます・・

スピードが徐々に低下しているのが判る。