その13・・Backupサーバのリニューアル(2016)




PT3録画機用に使用する予定だった、Asrock N3150-ITXがASUS製と入れ替えで余ったため、Backupサーバのマザーを交換。


<16-02-11>

KRPW-PB500W/85+が届き、最後の挑戦となる電源交換を実施。もう何度も組み上げ、解体を繰り返しているので手慣れたもの。HDDを入れた状態で起動すると、問題なく起動。そして、問題のシャットダウン。これも問題無し。もう一度同じことを行うが、支障はない。さらに、HDDを外して、+12V給電のない状態での動作確認。これも問題ない。大丈夫そうだ。良かった、良かった。
後残るはUSBの不明なデバイス。これは、PS2-USBコンバータであることは判っていた。手元にあった別のコンバータに交換したら正常に認識するようになった。これで、全てOKだ。いやあ、長い道のりであった。
サーバを棚に乗せ、配線。ネットワーク周りの設定を施し、ようやくセットアップ完了となった。


最後に、消費電力を測定。
■HDDレスの状態
電源OFF:1W
起動時最大:33W
起動中:20-22W
ログオフ待機:20W
ログオンアイドル:21W

■HDDx3台実装の状態
起動時一瞬:70W
ログオフ待機:39-40W
ログオンアイドル:39-40W




最後の頼みの綱、玄人電源


作りは少し甘い


セミプラグイン式


結線を始める


SSDを接続


背面パネル


側面その1


側面その2


ケーブルを接続


HDDを組み込み、起動


フロントドアを閉めたところ


消費電力確認


<16-02-09>

最後の手段・・ということで、代理店への質問メールを投げてみる。並行して、対策を検討。結果、やはりダメ元で最後の挑戦として、電源の再度の交換にチャレンジしてみることとした。Web上での動作情報を元に、候補製品を絞り込んでいく。プラグインで140mmという制限があるので、候補はそう多くない。やはり、DC-DCコンバータは内蔵のものが良さそうだ・・ということで、行き着いたのは玄人志向のKRPW-PB500W/85+だ。80+BLONZ認証で、プラグイン式、140mm、DC-DC変換基盤搭載とある。製造元はEnhanceのようなので信用はできそうだ。ケーブルが固いとか、初期不良が、みたいな書き込みが価格.comに見受けられるが、他に選択肢は無い。ちなみに、同シリーズには同じEnhance社製で300W、400Wの下位モデルもあるが、DC-DC変換基盤未搭載のようなので、選択肢からは除外した。
代理店から問い合わせメールの返信が届く。内容は、不良の可能性があるので、返送してくれれば調べるとのこと。しかし、交換の場合1か月くらいは掛かりそうだ。まあ、いずれにしても電源は発注してしまったので、これを試して、ダメなら代理店送りということだろうか。



<16-02-06>

次の週末になり、電源の乗せ換え。絶対の自信があったので、裸での動作確認はせずに組み込んでいく。棚に入れる前に、念のために・・と電源を投入すると・・な、なんとまたしてもまともに起動しない。今後はBIOS画面も拝むことができず、再起動を繰り返す。参ったな・・。またしても、パーツをばらして裸にして動作確認。裸でも症状は変わらない。CMOSクリアすると、BIOS画面が一瞬出たりするが、時間は短い。半ば諦め気味でマザーボードを眺めていると、再起動が掛かる瞬間に、何かが光ったように見える。あれ?と思ってよく見ると、miniMPCIeのSATAカードが挿さったままで、この基板上のLEDが光っていた。これか?と思い抜くと、BIOSが起動するようになり、再起動は掛からなくなった。うーん、このマザー、mPCIeに癖があるのか?しかし、mPCIeが使えないとSATAポートが必要な数確保できない。困った・・TV録画PCとマザーを入れ替えて構成を見直すか・・等と色々思い悩む。そんな状態と並行しつつ、ダメもとで2chのatomスレッドで症状を報告して、何かヒントがないか藁にもすがる。すると、鋭い指摘が数点。マザーのCステート設定に起因しているのではないか、というのだ。あまり気にしてなかったのだが、CステートはCPUの省電力機能で、休止状態でどこまで電源を切れるかの設定が細かく規定されている。Braswellは、Haswell以降で採用されたC7という滅茶苦茶省電力の状態もサポートされている。これが悪さしているのではないか?というのだ。試しに、正常に起動するHX850電源でBIOS設定を呼び出し、Cステートを無効にする。しかし、症状は変わらない。

この他、意味が分からないが、何かHDDを一台繋いでみろ、というレスもある。はじめは意味が分からなかったのだが、Cステートをキーワードに色々調べていると、CステートはDC12V電源が密接に関わっていて、DC-DCコンバータがしっかりしている電源やACアダプタ電源、それから、DC12Vをがっつり使うように、グラボの補助電源やHDDが繋がっている環境では問題が起きにくいというのだ。それでは、、、と半信半疑でHDDを一台繋ぐ。す、すると、なんとPCが起動して、再起動が掛からないではないか!!びっくり。2chの神レスに感謝だ。

光明が見えたので、再度PCを組み直す。電源は元々の剛力短2で問題無さそうので戻すことに。HDDを搭載した状態でWindows Serverのセットアップを開始する。ここでまた、小トラブル。Windowse Server 2012Rw with UpdateのISOファイルサイズが4.7GBを越えているのだ。これではシングルレイヤのレイヤのDVDでは焼くことができない。それではとUSBメモリで起動ディスクを作成する。はじめ、WInToFlashを使ったのだが、インストール中にエラーが。結局、Rufusというツールを使ったら正常なインストールメディアを作成でき、インストールを完走させることができた。
もう一つ、ここで障害発生。SSDともう一台増設していたHDDが認識されない。不明なデバイスに並んでいる。色々切り分けすると、HDD本体ではなく、ケーブルであることが判明。交換したところ、正常に認識するようになった。その後、標準ドライバが当たっていたAsmediaのSATAチップに、Asmedia謹製のドライバを当てる。これは、以前もファイルサーバで適用したdellのサイトからダウンロードしたものを使用する。デバイスマネージャからではIntelオンボードチップかAsmediaかの判断がつかないため、デバイスマネージャに表示されるVender_IDを、ベンダーID検索のサイト(pcidatabase.com)で検索。0x1B21はAsmedia、0x8086はIntelであることが判った。

さあこれでサーバのセットアップはほぼ完了だ、、と喜んでいたら、またまた不具合を確認。サーバをシャットダウンすると、何故か必ず、再起動が掛かってしまうのだ。BIOS設定や、OSのWOL設定やエラー処理設定など、Webで得られる可能な限りの対策案は試してみたが全てだめ。やはりこれも、電源に起因している可能性が高そうだ。さらに、よく見るとデバイスマネージャのUSB配下に、不明なデバイスが発生している。なかなか収まらないな・・・



CorsairのCX430M


プラグイン式の電源


ブラケットに取り付け


ケースに取り付けていく


組み上げ完了・・が、起動しない


HDDを取り付けたら、剛力短で起動した!


vender IDを確認。これはAsmedia


こちらはIntel


<16-01-31>

バックアップサーバのマザーボードを交換。特にこれまでのGA-C1037UN-EUでも性能面では支障はなかったのだが、玉突き的にAsrockのBraswellマザー・N3150-ITXが余ってしまい、かつ、リビングで使っていた古いCeleronベースのPCのマザーが逝ってしまったようなので、流用、流用で交換の運びとなった。

N3150-ITXはSATAをオンボードでx4積んでいる。さらに、miniPCIeとPCIeが一つずつあるので、前者にSATAx2のインターフェースボードを、後者にINTEL NICを搭載すれば、バックアップサーバに必要なポートは揃うことになる。本当は、PCIeスロットがx4か、せめて形状だけでもx4対応の切り欠きがあれば、INTELのDUALポートNICを載せられたのだけど、残念ながらx1スロット。そのため、LANの片ポートは蟹チップとなる。

構築自体は短時間に終わり、棚に装着したのだが、問題発生。電源を入れてもすぐにリセットが掛かってしまう。はじめ、SSDに元々入っていた既存パーテーションが悪さをしているのだが思い込み、フォーマットしたりしたが一向に収まらない。どのような設定にしても10秒くらいで再起動する。仕方なく、折角組んだ筐体をばらし、パーツを一つずつ外していく。ついには、裸のマザーと電源だけになったが、症状は変わらず・・。何なんだ・・。マザーが壊れているのか?このマザー元々TV録画用に使用する予定で、それ用に玄人志向のACアダプタ電源で組んだ時には何ともなかった。おかしいな・・と思い、手元にあった、CorsairのHX850電源を繋いでみる。すると、あっさりと何事もなかったように起動する。な、なんだ・・電源との相性なのか??
Webで調べると、使っていた剛力短2プラグインの前モデルで、ITX系のマザーとの相性で、同じように再起動を繰り返す症状が方向されている。これか・・。剛力短が悪いのか・・。ということで、急きょ代替の電源を注文。比較的低価格で、奥行きが短く、プラグインコネクタ仕様で。ということで絞り込んでいったら、CorsairのCX430Mというモデルに行き着いた。


AsrockのN3150-ITX


miniPCIeにSATAx2を増設


Intel CT NICも増設


バックパネル