その12・・RAIDコントローラの導入




扱いが面倒で、信用もしていないのでこれまでずっと避けてきたRAIDコントローラの利用。ヤフオクで安い中古が購入できることを知り、メインPCに試験的に導入することとなった。


<17-07-15>

Main PC移行準備で、またデグレ

Main PCの移行準備で、現行PCのRAID上のデータのバックアップを行う。USB HDDにコピー中、同時に同じRAIDにDVDのRIPingを行ったのが悪かったのか、RAIDが突如Failする。
一瞬、何が行ったのか分からず、何度か再起動するが認識しない。Storage Managerで確認すると、な、なんとマルチDead。3基中2基のHDDがUncofigure BadでRAIDが解除されている。真っ青になる。何か術はないか、、とさらに何度か再起動するが、事態はさらに悪い方向に。Badで認識されていた1台が、認識すらされなくなった・・。ああ、どうしよう。何のためのRAIDなんだ・・。
この日は心を落ち着けるため寝て、翌朝再度作業。Storage Manager上の操作で、Uncofigure BadのHDDをUncofigure Goodに変えられそうだったが、怖いのでStop。こういう時は根拠を持って作業をしないと、取り返しのつかないことになる。2chで質問を投げかけつつ、海外のサイトも含めて情報収集。すると一件、今回に近い事例が。

ここを参考に、以下の手順を試す。
・Make Unconf Good
・Scan Drive
・Foreign Config Import

RAID Configのインポートは行えた模様。一台はやはりダメなようで、二台のDegrade状態だが、これで認識はできそうだ。PCを起動し、認識したRAIDボリュームから慌ててデータのコピーを実行し、事なきを得る。いやあ、いい勉強になった。


<17-04-01>

RAIDをRebuild




















交換用のST3000DM008が届いたので、週末に交換&リビルドにトライ。実は、RAIDのリビルドを個人でやるのは初めてだ。
ホットスワップ環境ではないので、PCをシャットダウン。その際、故障したHDDのシリアルを確認。PCを分解し、故障したHDDを特定し、新しいHDDと交換。再起動して、RAID Managerを起動する。
RAID ManagerのPhysicalタブで、新しいHDDを選択し、"Assign Global Hotspare"を選択すると、リビルドがすぐに始まった。View Progressで進行状況も確認できる。

ちなみに、取り外した故障HDDをUSBケースに入れて、別のPCでステータスを確認すると、SMARTでは何も異常が見受けられない。Seagateのツールでチェックしても以上無し。
なんでMegaRAIDがこのHDDをBadとしてRAIDから切り離したか不明だが、非RAID用HDDでは、このようなことは結構あるらしい。ST3000DM001の悪評の一部は、このような、推奨されないRAID環境で使われ、異常無いのにBadとマークされるのにも起因しているのかもしれない。
ちなみに、途中、PCがフリーズするという現象(同時にエンコとかしてたためか、スリープのせいかも)に見舞われたが、数時間でリビルドは完了した。


<17-03-24>

RAID構成のST3000DM001がご臨終

メインPCで動いていたRAID構成の中のHDDが一台死んだ。RAIDコントローラがアラートを上げた訳でもなく、RAIDコントローラを認識せず(この症状自体は、当初より散見されていた)再起動した際にPOST画面を見ていたら、流れるテキストの中にDegradeという嫌な単語を発見した。
早速RAID Managerを起動すると、やはりHDDが死んでいた。HDDx3のRAID-5の構成だが、HDDは悪名高き、ST3000DM001。新品の余り物を頂戴して組んだのでこのHDDだが、新規の買うことはまず考えられない一品だ。流石に最近は改良されたのか・・と思っていたら、1年少々でご臨終とは、噂にたがわぬ信頼性の低さ。されほど大事なデータも入ってはいないのだが、今のRAID構成はRAID-0相当なので非常にリスクが高い。まずはデータを退避。その作業をしつつ、抜けた穴を埋めるHDDを物色。
同容量、同回転数で、価格が安いことを条件に加味すると、同じSeagateの後継ST3000DM008と、東芝のDT01ACA300くらいしかない。当初、HGSTから移管を受けた後者の採用を検討していたが、kakaku.comとかを見ると、このHDDもそれほど耐久性はないようなのと、RMAが効かず、代理店保証1年しかないのもマイナス。二日ほど悩み、結局リスク覚悟でSeagateを選択する。
ST3000DM008は、昨年のブランドリニューアルで、BarraCudaとして旧ブランド名が復活し、ラベルもカラフルな印字なものに刷新された。この辺りはカラー戦略で好調なWesternDigitalを模倣してのことなのだろうけど、実際はリネーム品で中身はDM001のままのようだ。また短命となる懸念は払拭できないが、2年のRMAが効くことと、数百円ながら東芝より安い点、また、RAID構成を取るなら、やはり同一品の方が良いだろう・・ということで危ない橋を渡ることとなった。


<16-01-17>

RAIDコントローラに空冷ファンを取り付ける。40mm/3500rpmの静音ファンをヒートシンク上に針金で作ったクリップで固定。これでエアフローの悪いデスクトップPC内でもチップの温度を抑えられるだろう。












<16-01-12>

RAIDコントローラの設定を行う。今回も、WebBIOSに入り、設定。設定ウイザードを起動し、RAIDグループを作成。仮想ディスクを作る。まずは試しに、RAID5で全領域を割り当てる仮想ディスク(論理ディスク)を作成。ポリシーはAlways Write Backにする。仮想ディスク作成後、PCを再起動し、ブートプライオリティを変更。OSにログオンする。
ディスクの管理から、作成した仮想ディスクが見えることを確認。試しに、二つのパーテーションを区切ってみる。問題なく、2つのドライブが生成される。
続いて、本運用のために、再度WebBIOSで仮想ディスクの構築のやり直し。二つの仮想ディスクを作成し、片方はPass Through、片方はWrite Backにする。後者は作業用のテンポラリパーテーションにする予定だ。
再びOSにログオンし、二つの論理ディスクそれぞれにパーテーションを作成。Crystal Disk Markでベンチマークを取る。Write Backの方のパーテーションは非常に高速だが、Pass Throughの方のパーテーションは遅い。東芝の単体ドライブより遅いベンチマークもある。実際に、ファイルコピーをしてみても遅い。ということで、Pass ThroughのパーテーションもWrite Backに設定し直すことにする。UPSが入ってないので、停電時とか怖いのだけど、backup運用も行う予定なので、何とかなるだろう。これで、どちらのパーテーションともに読み書きが高速になった。



WebBIOSのメイン画面


New Configurationを選択


Manual Configurationを選択


HDDをDrive Groupsに追加


Drive GroupをSpanに追加


RAIDの設定を行う


Write Throughの確認ダイアログ


Virtual Driveが追加された


BackPlane、DriveGroup、VDの構成


構成の保存


SSDキャッシュの機能もあるが、パス


データ消去の確認


VDが完成


メイン画面に戻る


WebBIOSを抜ける


もう一度設定をし直しWrite Backに


Always Write Backの確認ダイアログ


二つのVDを作成


VDが完成


システムを再起動する


ディスクの管理でフォーマット


CDIでシングルの東芝HDDを計測


Write BackのRAIDパーテーションを計測


Write ThroughのRAIDパーテーションを計測


RAID Managerで確認


結局二つ目のパーテーションもWrite Throughに


<16-01-11>

次はRAIDの構築。LSIのRAIDカードはWebBIOSというGUIで操作する設定ツールを起動できる(最近のものは、CUIになっているようだが)。
予め色々調べていたので陥らなかったが、このツールを起動するには、PCのBIOSで、RAIDカードの起動プライオリティを一番にしないとダメとのこと。自分の環境では、RAIDカードが、"HARDDISK"という名称で表示されたため、はじめ面食らったが、問題なく、起動時のキーボードコンビネーション、Ctrl+HでWebBIOSに入ることができた。


WebBIOSに入る


<16-01-11>

AvagoのWebサイトから、最新のソフトウェアをダウンロードしてインストールする。起動し、ダメ元でファームウェアの更新をトライするが、案の定うまくいかなかなった。



まずはMegaRAID Storage Managerをインストール


Storage Managerのインストールが続く


LDAP Loginの設定が表示されるが、Noで進める


RSA Key Sizeの設定が出てくるが
よくわからないのでdefaultの2048bitにする


Storage Managerを起動する。


OSのユーザーアカウントでログオン


RAID Managerの起動画面 SAS 9264-8iと認識


3台のHDDが認識されている


DashBoardを確認


ファームウェアの更新をトライ


ファームウェアのバイナリを選択


2.0.53から2.130へ更新の確認。しかし、失敗する・・


続いて、RAIDカードのゴニョゴニョ作業。MegaRecというユーティリティを使って、純正ファームの書き込みを行う。手順としては、
1)USB LINUXからブート
2)RAIDカードのSBR(ブートレコード)をバックアップ
3)NULL化
4)9260のSBRを書込
5)ファームウェア消去
6)再起動 7)9260のファームウェアを書込
となる。

4)の作業がうまくいかない場合は、7)⇒6)⇒4)とやると良いらしいが、自分の環境では通常の手順で問題なく完了した。



USBメモリをFAT32でフォーマット


bootstick.zipをダウンロードし
USBメモリ上に解凍する


中身はsyslinux


コマンドプロンプトから、syslinuxsyslinux.exe -fma k:


xcopy usb-root* X: /E /H /I


海外サイトから、sas2108.zipをダウンロードして
USBメモリのルートに解凍


Avagoのサイトから最新のファームウェア(mr2108fw.rom)を
ダウンロードしてUSBメモリにコピー


その後、以下の手順で書き換え。



USBメモリから起動。boot:でEnter


起動完了


SBRをバックアップ


ブランクのSBRを書き込み


9260-8iのSBRを書き込み


flash領域をクリア


再びUSBメモリから起動


9260-8iのファームウェアを書き込み


書き込みが進行する


ファームウェアの書き込み完了

書き換え後、OSを起動し、RAIDカードのステータスを確認。確かに、ファームウェアが更新されている。RAIDドライバも、AVAGOの最新のものに更新。RAID Managerも正常に動作し、配下のHDDも認識している。これでRAID構築の準備は整った。



ファームウェアが2.130に更新されている


ドライバも更新


ドライバは、6.710




<16-01-10>

年末にヤフオクで落札していた、Mega RAID OEMのNEC N8103-130カードを使ってRAID構築を始める。このカード、5年ほど前の古いカードで、3Gbps、2TBの壁があるレガシー仕様なのだが、ファームウェアをLSI Logic(正確に言うと現AVAGO)のオリジナルモデルのものゴニョゴニョすると、SAS9260-8i相当(OEMモデル名は9264-8i)に機能向上する。6Gbpsにも対応する。

ボードは、メインPCに取り付ける方針で決定。PCを解体して、ボードの取り付け位置を検討。メインPCのマザーZ170-Aは、3基のPCIEx16スロットがあるが、動作モードは1/2/3に対して、x16/x8/x4となる。RAIDカードはx8動作なので、2つめのスロットに実装する必要がある。そのため、Slot2に挿さっていたIntel Dual PTカードをSlot3に移し、RAIDカードをSlot2に装着。
HDDは、不要になってもらった、SeagateのST3000DM001の新品x3台。このモデルはトラブルの多さで有名で、自分では絶対買わないモデルなのだけど、タダなので使うこととなった。この3台を、PCケース下段のHDDケージに収納。ちなみにこのケージには4台のHDDを収納できる。SATAケーブルのファンアウトケーブルをRAIDカードと接続し、既設のHDDを移動し再配線。整線を行い、物理的作業は終了。


中古で購入したN8103-130


SAS9260-8i相当品


別途購入したファンアウトケーブル


3TB HDD x3台


悪名高きSeagateのST3000DM001


メインPCの裏配線


裏配線部拡大


配線表側


RAIDカード取り付け部


HDD x3台も装着


完成