AVシステム・2020

その19・SACDリッピング


<20-08-23>

DENON AVアンプでハイレゾ音源を試す

リッピングしたハイレゾ音源を、DENONのAVアンプ、AVR-X7200WAで聞けるか試してみる。
DENON AVアンプは、DLNAサーバ機能を経由しないとアクセスができないようだ。
ASSET UPnPと、TWONKYの二つのサーバソフトがあるので、両方でハイレゾ音源を収録したdsdフォルダをコンテンツフォルダとして登録した。

まず、通常の2chのdsd音源だが、DENON AVアンプが2.8MHzまでのdsdしか対応していないことが分かった。5.6Mの音源はフォーマットエラーとなり、全く音が出ない。AVR-X7200WAはそれなりに最近(2015年)リリースされたモデルなので、5.6Mくらいサポートされているだろう・・と思っていたが甘かった。この分野は、ONKYOの方が進んでいるようだ。ちなみにTWONKYとASSETだと、TWONKYの方がDSDへの対応がしっかりしているようで、ASSETではDSDファイルの再生がおかしな場合があった(何故かWAV 96KHzとして再生されたり、ジャケット画像がおかしくなったり、等)。



2.8MHzのDSDは再生可能


5.6MHzはフォーマットエラー

そして、5.1ch音源。これはまともに再生できない。TWONKYでは2chの音だけが再生され、フォーマットエラーとなる。
そして、Blu-ray Audioからリッピングしたdtsのファイル。これは、サーバのアルバムリストに表示すらされない。タグ情報がないとダメなのだろうか?

5.1chのdsdが再生できないのは痛いな・・と、何か代替の手段はないか・・と考えたら、あった。ユニバーサルプレーヤのUDP-205があるではないか!

UDP-205を起動して、ネットワークタブを選択。サーバを選択すると、dsdファイルの一覧が表示される。そして、5.1chの曲目を再生すると・・出た!サラウンドのマルチ音源だ!








ムーンライダーズのNo.9という第九を原曲とした、アニメ映画、東京ゴッドファーザーズの主題歌だ!



鈴木慶一 / No.9

この曲は、鈴木慶一がマニアックにマルチchで曲作り、ミックスを行っており、聞きごたえがある。まさに、音の洪水。ここまでマルチchの神髄を極めた曲も珍しい(同じ鈴木慶一の、ヘイト船長とラヴ航海士も同様に凄い)。

話がそれたが・・、感激した! マルチch DSD音源を、ファイル再生で聴けるとは!

その勢いでdtsも・・と思ったが、そもそもサーバ側で認識していないので、NG。USBメモリにコピーして・・も試したが、中身を認識せず。そもそも、USBメモリのタイトルが謎の中国語になってしまった・・。この日はここまでで、もう少し色々調べてみることにした・・。

ちなみに、マルチchのDSDやFLAC、TrueHD音源は、ONKYOのAVアンプは正式に対応していることが分かった。e-onkyoでこれらの音源が配信されており、それに対応するためもあるのだろう。ONKYOの製品は、AVR-X7200WAの前に使用して、チープな感じがしてイマイチな印象があったが、ことハイレゾ音源についてはDENONより先進的なようだ。まあ、今となっては会社自体の存続が怪しくて、製品を買うのは不安ではあるが・・。


<20-08-23>

256GBのmicroSDXCを使用

注文していたLEXARの256GB、microSDXCメディアが到着したので試してみる。
まずは、真贋判定。パッケージには、怪しそうな部分は無い。








PCのリーダに装着し、h2testw.exeでリード/ライトのテストを行う。問題は無さそうだ。CrystalDiskMarkでも、パッケージで謳う読み書きの性能はほぼ出ていることが分かる。





テストは問題なかったので、コンテンツをコピー。リッピングした、DSDファイルと、DVD AudioのWAVファイルを順次転送。256GBで十分に収まった。
今、追加でYMOや吉田美奈子のSACDを注文しているが、これらのデータをコピーしても、十分に収まりそうだ。

あらためてPioneerのDAP、XDP-20で視聴してみたが、十二分な高音質だった。前回、少し硬質な音が・・と書いたが、イヤホンの入りが甘かったようだ。きちんと耳に装着したら、音がぐっと良くなった。
2万円もしないプレーヤーでこの音質が聴けるとは、なかなかだ・・。


<20-08-22>

Blu-ray Audioのリッピング

DVD Audioのリッピングが完了したので、次はBlu-rayオーディオだ。Blu-rayオーディオは、DVDオーディオのように専用にオーディオ用に規格化されたものではなく、基本的には市販されるBDMVの枠内でオーサリングされる。最小限の映像データと最大限のオーディオデータで構成される。なので、普通にブルーレイプレーヤーで再生できる。
サポートされる音声は、通常のBlu-ray同様、44.1-192kHz、16/24ビット、LPCM/Dolby TrueHD/DTS-HD等・・ということのようだ。

こちらも最近のリリースは数が減ったそうだが、一時期はヨーロッパでそれなりのタイトルがリリースされ、自分の手元にはイギリスのXTCのSurroundシリーズが5枚ある。



Nonsuch


Oranges & Lemons


Drums & Wires


Skylariking


Black Sea

Blu-ray Audioのリッピングについては、Webを探ってもあまり情報が出てこない。というか、検索するとDVDFabを筆頭とする、BD/DVDのリッピングソフトの関連サイトがずらずら並んでしまい、発見できないのだ。

まあ、これらBD/DVDリッピングソフトを使うのが手軽そうなので試し見ることに。
候補にあがるのは、DVDFab、leawo、Blu-ray Masterの3つ。これらのソフトのBlu-rayリッピングのファンクションを利用すれば、音声トラックを吸い上げることができそうだ。この中ではBlu-ray Masterが最も安く(BD Copy/Rip合わせて$60くらい)、ついでleawo。DVDFabはそれなりの価格だ。 自分は、DVDFabのうち、DVD Copyを持っている。また、シリーズが異なるが、passkey DVD/BDも持っている。
BD Ripは単品だと割引有りで約10,000円。BD Copyとのセット品で割引ありで15,000円となる。

leawoとBlu-ray Masterもダウンロードしたが、中華なソフトをたくさんインストールするのは気が引けるので、まずはDVDFabの試用版を使うことにした。
試用版・・といっても特別なものをインストールするわけでもなく、いつものDVDFab DVDコピーと同じ画面から、BDリッピング機能を利用できる。ただし、未ライセンスの機能を使うと、初回から3回(もしくは1か月)だけ試用で利用できる、という仕組みだ。

XTCのBDメディアをISO化したものをExplorerでドライブとしてマウント。これをソースとして試用してみる。



DVDFabでリッピングを選択


5つのトラックがある


5.1chにはさらにPCMやDTS-HDが

ディスクを見ると、複数の2chのLPCMトラックと、5.1chのDTS/LPCMのトラックがある、5.1ch、DTSのトラックを選択し、DTS形式を選択し、リッピングしてみる。


DTSでリッピング

プログレスバーが進み、数分すると、約●MBの拡張子.dtshdのファイルが出来上がった。
これでリッピングができたのか・・。
半信半疑でこのファイルをVLCプレーヤで再生すると、音が出た!
2chなので、5.1chか否かは確信できないが、ハイレゾな音がする!
でも、各曲はトラックとして分離されず、一つのファイルになってしまうのか・・。
ただ、これだと無変換ではなく、再変換しているような気がするので、出力形式でAudio Copyを選んで試してみることにする。



Audio Copyの設定


Aduio Copyでリッピング

5.1chに加え、2chも含めた全トラックにチェックを入れてトライしたら、出来上がったのは拡張子.rawの再生できないファイルになってしまった。
単純なAudio Copyでは生ファイルで、そのままでは再生できないのか・・?
再度試そうとしたが、色々やっていたら試用回数の3回が終わり、リッピング機能が使えなくなってしまった・・。 BD Rip機能を購入するしかないのか・・。
あるいは、安いBlu-ray Masterとかに変えるか・・。

いずれにしても、もう少しBlu-rayオーディオや、マルチchのハイレゾ音源について調べてみることにしよう。


<20-08-21>

DVD Audioリッピングを再考

DVD Audioリッピングについてさらに調べたら、自分と同じようにiso化したファイルからのリッピングで失敗しているという書き込みAVS FORUMというが海外の掲示板に記載されていた。
ディスクダイレクトならリッピングできるが、isoファイルからだと自分と同じエラーで失敗するという内容。

それに対するレスを読むと、DVD AudioのコピープロテクトのCPPMが解除されていないということがわかった。DVDFabのクローンモードを使う必要がある、とも返答されていた。自分はDVDFabのクローンモードでリッピングしていたので、CPPMが解除されていても良さそうだが、いずれにしても、CPPM絡みで失敗していたのは間違いなさそうだ。MLPは関係ないだろう。
よくよく調べると、先般DVD Audio Extractorでリッピングできたと思っていたファイルも失敗していた。数百Kバイトのファイルができていただけだった。

そこまで、まずはディスクからダイレクトにリッピングをしてみた。
そうすると、Foobar2000、DVD Audio Explorer、DVD Audio Extractor、いずれでも正常にリッピングできた。



foobar2000のRIP中


foobar2000の出力ファイル


DVD Audio ExplorerのRIP中


DVD Audio ExplorerのRIP中


DVD Audio Explorerの出力ファイル


DVD Audio ExtractorのRIP中

やはり、isoファイルはCPPMが解除されていないのか。

その後、あらためてDVDFabのクローンモードでISO化をしてみたが、やはりそのファイルからはリッピングはできず。



DVDFabのクローンモード


DVDFabでは[Disc is not opened.]の情報

DVDFab passkeyやImgBurnも使ってみたが、これらではそもそもISO化ができなかった。



passkeyでも[Disc is not opened.]の情報い


ImgBurnではCSS/CPPMのプロテクトの警告

まあ、ディスクからダイレクトでトラックごとにファイル化はできるので、問題はない。


<20-08-18>

DVD Audioディスクのリッピング

SACDリッピングはひと段落したが、まだ残っている仕事がある。
DVDオーディオのリッピングだ。
今や、DVDオーディオはSACD以上に風前の灯火(と言うか、既に終わっている・・)で、自分も一枚しか、同ディスクを所有していない。
SACDはソニーが規格化したフォーマットだが、それに対抗して当時の日本ビクターが主導して規格化したのがDVDオーディオだったと記憶する。
今となっては不毛なフォーマット戦争なのだが、その最終章なのかもしれない。SACDがDVDオーディオを駆逐したのだが、かといってSACDが市場を制したわけでもない。今やジリ貧なのだ。何か、LD vs VHDを思い起こす、勝者のない戦いだ・・。

で、その唯一のDVDオーディオが、崇拝する清水靖晃氏の代表作、「Cello Suites」。バッハの無伴奏チェロ組曲を、テナーサックス一本で、様々な場所・・石切場や教会、トンネルや水力発電所で、その環境残響も楽器の一部として収録した、世界に誇る傑作だ。



清水靖晃 / Cello Suites

まずは、ディスクをDVDfabでisoファイルにリッピング。この辺りの手軽さは、SACDとは大きく異なる。デジタイズのフォーマットも、SACDのDSDに対して、DVDオーディオはハイビット、ハイサンプリングレートの、王道のPCMオーディオだ。方式が全く異なり、好みにもよるが、音質的にはDVDオーディオの方が上だったとの評価も根強い。

SACDとは異なり、トラックの吸い出しも容易だ。ちょっと調べただけで、

Foobar2000
DVD Audio Explorer
DVD Audio Extractor

の三つの方法があるようだ。

三つとも試してみたが、DVD Audio Extractorしか上手くいかなかった。ただし、有償ソフト。30日はトライアルでフル機能を試用可能で、自分のリッピングしたいディスクは一枚だけなので、このソフトで十分だろう。


《Foobar2000の場合》

・foobar2000の最新版をダウンロードする
DVD-Audio Decoder input plugin and Watermark Detectorをダウンロードする



・解凍した中の、srcフォルダを[\Program Files (x86)\foobar2000\components]にコピーする





・[foo_input_dvda.fb2k-component]を実行してインストールする





・foobar2000を起動し、[open]から、AUDIO_TS.IFOを選択する



・変換するトラックを選択し、右クリック→[Convert]→[...]を選択する



・必要な設定を行い、プリセットとして保存する



・[Convert]から作成したプリセットを選択する

が・・エラーが表示され、数百KBのWAVファイルが出力されるだけで終了してしまう。
Webで調べると、同じような症状の人がいるようだ。原因は不明。


《DVD Audio Explorerの場合》

DVD Audio Explorerの最新版をダウンロードする



・DVD Audio Explorerを起動し、AUDIO_TS.IFOを選択する
・変換するトラックを選択し、フロッピーディスクのアイコンをクリックする



・[Convert to wave]を選択し、必要なオプションを選択する

出力を実行すると、[Encrypted Stream]のポッポアップが表示され、変換がストップする。



数百KBのWAVファイルが出力されるだけで終了してしまう。調べると、同様の症状のユーザーの書き込みが海外の掲示板であったが、「正常なディスクであれば無いはず、DTSのディスクではないか?」といったレスで終わっていて、原因は不明。

リッピングしたDVD-Audioのジャケット裏面を見ると、[音声方式:MLP]とある。MLPとは、DVD-Audioで使用されるメリディアン・オーディオのMLP(Meridian Lossless Packing)のことのようだ。可逆圧縮で、生データの半分程度に圧縮できるコーデックのようだ。DVD-Audioでは必須オプションなので。このコーデックのせいで変換が失敗する、というのは不思議だ。



如何せん、手元にDVD-Audioのディスクが一枚しかないので、他に試しようがない・・。困ったものだ・・。

《DVD Audio Extractorの場合》

DVD Audio Extractorの最新版をダウンロードする



・DVD Audio Extractorを起動し、[DVD Source:]のプルダウンからディスクドライブを選択する
・複数のタイトルがある場合は、Title 1,2・・が左ペインに表示される



・アーチスト名やアルバム名を入力し、[Next]ボタンをクリックする



・[Output format:]のプルダウンで変換フォーマットそ選択する



・[Sample rate]は[Same as input]、[Bits per sample]はオリジナルのビットレートを選択し、[Next]ボタンを押す



・出力先選択し、[Next]ボタンを押す





・[Start]ボタンを押すと変換が始まる





・wavファイルが抽出される

唯一、このソフトを使った場合だけ、DVD-Audioの全トラックの変換、WAVファイルへの書き出しに成功する。




<20-08-14>

ポータブルプレーヤーでdsfファイルを聴く

折角SACDをたくさんRippngしたので、dsfファイルを再生できるポータブルオーディオプレーヤーを購入することにした。
ちなみに手元にあったSACDディスクは30枚だった。そのうちの13枚はDSDマスタリングの大家、Seigen Ono氏の作品だった。5.1ch収録ありのアルバムも、Seigen氏の作品を中心に、鈴木慶一のソロ等、何枚か含まれている。

プレーヤー本体の選定だが、それほど使い込むとは思えないので、手軽な値段で・・ということで、パイオニアの普及機、XDP-20を購入した。













iPhoneを使い込むようになって、久々のオーディオ再生専用機の購入。iPod nano(だったか?)以来かもしれない。
XDP-20は、ツインDACとバランス出力イヤホン対応が売り、とのことで、バランスイヤホンも同時に購入。同じパイオニアのSE-CH5BLを選択。









専用のアプリもあるようだが、使い勝手が悪いというので、microSDカードに直接dsfファイルをコピーして再生することにした。





問題なく、ファイルを認識して再生。流石にdsf。聴き慣れた楽曲だが、これまで聞き取れなかったような微細な各々の楽器、トラックの細かな音も識別できる。解像感が高い、というのだろうか。バランス接続のイヤホンも良いのかもしれない。強いて言えば、ちょっと硬質な感じがするが、この辺りはエージング不足もありそうだ。いずれにしても、なかなかの満足感が得られた。


<20-08-12>

SOBY BDプレーヤーでリッピング

ヤフオクで落札したSONY BDプレーヤー用のワイヤレスリモコン、RMT-B119Jが到着した。



早速動作確認を行うと、問題なくBDプレーヤーの操作が行えた。プレーヤー本体の故障ではなく一安心。しかし、それではこのプレーヤーに設定されているリモコンコードは何なんだ?

それはさておき、SONYプレーヤーでもBDリッピングが行えるか確認。
先人たちのWebページをよく読むと、リッピングのための手順は若干PioneerやOPPOと異なるようだ。
ネットワークの設定は変わらないとして、オートプレイとラストメモリーの設定は、SONYプレーヤーには無いようだ。
そのため、PC側のリッピングソフトからプレーヤーにアクセスができるように、おまなじないをする必要があるとのことだ。

それは、
・Super Audio CD再生層
・Super Audio CD再生チャンネル
という設定を変える、というものだ。



特定の設定に固定する、という意味ではなく、SACDをロードしたのち、このどちらかの設定を、現在の設定から変更することにより、外部からリッピングを受け付けるようになる。

今ひとつ理解できないが、確かにそのような動作となる。設定を変更しないとリッピングを受け付けない。

また、ネットワークの設定だが、この機種は無線LAN設定にするとDHCPだけで静的IPの設定ができない(あるいはDHCPサーバが存在するとそれが優先される?)ようだ。
無線LAN設定後、[接続状態を確認する]で、リースされたIPアドレスを確認してPCからアクセスする。
有線LANでのリッピングもトライしたが、やはり上手くいかなかった。解せないが、無線LANでしかリッピングは動作しないようだ。

以下に、SONY製プレーヤーでのリッピング手順をまとめる。

◆SONY BDP-S590の準備







・[設定]⇒[通信設定]⇒[ネットワーク設定]⇒[無線LAN設定]で、アクセスポイントを選択し、パスフレーズを登録(IPアドレスの手動設定画面は見当たらなかった)



・[ネットワーク設定]⇒[現在の接続情報]で、DHCPサーバからリースされているIPアドレスをメモする


◆PC側の準備

・c:\直下に、[sadc]という名称のディレクトリを作成
・[sacd_extract_0.3.8_WIN32]を解凍してできる、[sacd_extract.exe]を、c:\sacdにコピーする


◆USBメモリの準備

・USBメモリをFAT32でフォーマットし、ラベル名は8文字以内にする
・[SACD-extract-BDP160]を解凍し、中の[AutoScript]フォルダをUSBメモリのルートにコピーする
・電源OFFの状態でUSBメモリを前面のポートに挿す


◆BDプレーヤーの準備

・USBメモリが挿さった状態で、BDP-S590の電源を投入する



・起動中に、USBメモリのアクセスランプが点滅する
・起動中に、トレイが強制イジェクトされる



・RIPPINGするSACDメディアをトレイに乗せ、インサートする





・[設定]⇒[ミュージック設定]⇒[Super Audio CD再生チャンネル]で、設定を[DSD 2ch]⇒[DSDマルチ]に変換する(元が[DSDマルチ]の場合は、[DSD 2ch]に設定変更する)
※[Super Audio CD再生層]でも可能とのことで、[Super Audio CD]⇔[CD]でも切り替えができるとのこと

<考察>
SONY製BDプレーヤーでは、ディスクの自動再生設定がないため、ディスクがオートロードされ、リッピングプログラムがディスクにアクセスできなくなる。リッピングする前に[ミュージック設定]で設定を変更すると、オートロードが中止され、リッピングが可能になるとのこと。

◆PC側の操作
・コマンドプロンプトを起動し、c:\sacdにカレントディレクトを移す
・[sacd_extract -i 192.168.xx.xx:2002 -P -I]を実行
・十数分でisoファイルが、c:\sacdに生成される

◆ISOファイルからDSDファイルの生成
・iso2dsd_guiを起動する(Javaのランタイムが必要)
・[ファイルの場所]から変換元のisoファイルを選ぶ
・[Output Mode]で[Sony DSF]を選択
・[Execute]ボタンを押すと、exeファイルと同じフォルダに、DSDファイルが出力される

リッピングのスピードだが、1Mbps-2Mbpsと、バラツキがある。大きのディスクでは2Mbps程度だったが、遅いディスクは1Mbps以下のものもあった。





また、タイトルや演者、曲名のデータが自動で取得できるものがほとんどだったが、データが含まれてないディスクもあった。

ディスク容量は2GB-4GB程度で、曲数や時間、5.1ch音源の有無で違いがあるようだ。


<20-08-10>

パイオニアプレーヤーでSACD Rippingにトライ!

Pioneer BDP-160を用いて、SACDのリッピングにトライ。
先人たちの作り得たソフトウェアと作業フローを元に実践。

正当な手順をまずは以下に示す。

◆Pioneer BDP-160の準備



・[本体設定]⇒[ネットワーク]を選択
・[インターフェース]を選択し、[ワイヤレス]であることを確認



・ワイヤレスの認証設定を行う(自分は手動で、WPA2-AESの設定)
・[IPアドレス設定]を選択し、手動でIPアドレス、サブネットマスクを設定



・[本体設定]⇒[再生]⇒[ディスク自動再生]を選択し、[オフ]に設定



・[本体設定]⇒[再生]⇒[ラストメモリー]を選択し、[オフ]に設定



◆PC側の準備

・c:\直下に、[sadc]という名称のディレクトリを作成
・[sacd_extract_0.3.8_WIN32]を解凍してできる、[sacd_extract.exe]を、c:\sacdにコピーする

※c:\でなくても、任意のディレクトリで可能


◆USBメモリの準備



・USBメモリをFAT32でフォーマットし、ラベル名は8文字以内にする



・[SACD-extract-BDP160]を解凍し、中の[AutoScript]フォルダをUSBメモリのルートにコピーする



・電源OFFの状態でUSBメモリを前面のポートに挿す



◆BDプレーヤーの準備

・USBメモリが挿さった状態で、BDP-160の電源を投入する



・起動中に、USBメモリのアクセスランプが点滅する



・起動中に、BDP-160の出力画面に、USBアクセス、ネットワークアクセスのアイコンが表示される
・起動中に、トレイが強制イジェクトされる



・RIPPINGするSACDメディアをトレイに乗せ、インサートする



・本体インジゲータに、[SACD]と表示される

◆PC側の操作
・コマンドプロンプトを起動し、c:\sacdにカレントディレクトを移す



・[sacd_extract -i 192.168.xx.xx:2002 -P -I]を実行





・十数分-20分程度でisoファイルが、c:\sacdに生成される

◆ISOファイルからDSDファイルの生成
・iso2dsd_guiを起動する(Javaのランタイムが必要)
・[ファイルの場所]から変換元のisoファイルを選ぶ



・[Output Mode]で[Sony DSF]を選択





・[Execute]ボタンを押すと、exeファイルと同じフォルダに、DSDファイルが出力される

※Stereo/5.1chの2つのDSDオーディオを有するSACDの場合は、[Channel Mode]でDual/Multiを切り替えることで、それぞれのDSDデータを書き出すことができる。

以上でDSDファイルのRIPPINGが行えたのだが、当初陥った点があったので、記載する。
sacd_extractをコマンドプロンプトで実行しても、何も反応がないのだ。

結果的には、当初、ネットワークの設定を有線にしていたのだが、これを無線に変えたらうまく動作するようになった。
原因は不明だが、USBメモリ内の自動スクリプトがWi-Fi接続前提で記述されているものだったのか?
不明だが、結果オーライだ。

SONYのプレーヤでも試したいのだが、リモコンが無く設定変更ができない。学習リモコンで動作するものと思っていたが、ソニーのBDプレーヤーのリモコンコードに設定しても全く反応しない。BDレコーダーやDVDレコーダーのコードに設定してもうんともすんとも言わない。どうしたものか・・。


<20-08-07>

やっと、パイオニアBDP-160が到着
















交換品のBDプレーヤーが到着した。今度こそ、パイオニアのBDP-160だった!良かった。
市販のDVDを用いた簡易再生テストを行なったが、問題なし。
これでいよいよ、SACDリッピングのテストに移行する準備が整った!


<20-08-05>

ソニーのプレーヤーが到着!












続いて、初メルカリで落札したソニーのBDP-S590が到着した。 それなりに擦り傷がついているが、電源起動し、市販のDVDメディアを挿入したら、正常に再生できた。リモコンがないので細かい設定は後日に見送りだ。


<20-08-04>

届いたパイオニアプレーヤを開梱するも・・!

ヤフオクで落札したBDP-160が8/4に到着した。翌朝に軽く動作確認しようと開梱すると、な、なんとパイオニア製品ではなく、パナソニックのDMR-BW680という機種だった! 早速、その旨の連絡と、交換が可能か、メッセージを送る。交換品がない場合、せっかく頑張って安値で落札したのが水の泡になってしまう・・。まあ、ソニーのモデルをメルカリで購入しておいて助かったとも言えるが・・。 しかし、すぐに返事が来て、代品もあるそうで、すぐに送ってもらえることになった。良かった、良かった。


<20-08-03>

SONY Blu-rayプレーヤー BDP-S590 3,800円@メルカリ
Pioneer リモコン RC-2425 1,800円@ヤフオク




まだ、PioneerのBDP-160が到着していないが、もう一台SACDリッピング目的でBDプレーヤーの中古品を購入。SONYのBDP-S590だ。
海外のサイトの情報によると、このモデルも、Pioneer機と同様の手順でSACDのリッピングができるようだ。
中古品はあまり出回っていないようで、amazon、ヤフオクでは扱いがなかったが、偶然、メルカリで安値の出品があったので、即ゲットした。

また、パイオニアプレーヤーのリモコンも、念のためヤフオクでゲットした。転売する際に、リモコンがあった方が高値になりそうなので。


<20-08-01>

Pioneer Blu-rayプレーヤー BDP-160-K(中古) 10,100円 +送料810円 +3ヶ月保険300円@ヤフオク

以前から気になっていた、SACDのリッピングのために、中古のパイオニアのBDプレーヤを購入。SACDのリッピングは、パイオニアのBDP-160/170、OPPOの103/105等で可能とのこと。前者はMediaTekのMT8560、後者はMT8580のチップを使ったモデルだ。
OPPOは高いから対象外として、パイオニアの二機種の中古価格を暫く物色していたが、なかなか手ごろな金額に出会えない。程度の良さそうなものだと、3万を超えてしまう場合もある。





amazonの中古相場は、2万円台から。

そしてようやくヤフオクで、約1万円で中古のBDP-160を落札できた。




直前に、別の160の落札があった(落札価格は28,750円)のと、この出品の終了時刻が夜中の2時過ぎだったので、最後まで参戦できた人も少なかったのだろう。いずれにしても、無難な金額で良かった、良かった。念のため、ヤフオクの3か月保証も付けてみた。