AVシステム・2008

その11・波動スピーカー(もどき)の自作



<10-08-14>

結局、なかなか波動スピーカーもどきでは良い音が出せず、市販スピーカーを購入する事に。エムズ本家の音を聞いた人の話によると、なかなか音が良いということなので、一度聞いてみたかったのけど、気に入ってしまったら10万コースになってしまうので、JBLのControl NOWというスピーカー購入で落ち着く。このJBLのスピーカーは、複数個円弧上に贈瀬吊る事により、全方位型の音場を形成することができる。今回購入したのは、当然左右一個ずつ。スピーカーの配線はほぼそのままにして、天井から下方向に向ける形で設置した。結果的には、非常に良い音で満足。初めからこれにしとけば良かった・・。

天井に、付属の金具を取り付ける。

これがJBLのControl NOW。

ケーブル取り付けの背面。

簡単に金具に取り付け。

反対側のスピーカー。

左右が揃い、完成。



<10-05-16>

バスレフポートに、配管ダクトを挿入して、スピーカーが完成。外観上はなかなかいい感じになった。音については難しいな・・。広がりが足りない。前にも書いたけど、サックスとかアコギの音とかは、響きも良くて素晴らしいんだけど、オーケストラとかジャズのアンサンブルとかは、どうしても小振りの鳴りになってしまう。しかも筒から音が出ているような感じ。まあ、こんな適当に作って良い音がするほど甘くはないのかな・・。一度、本家のエムズの音も聞いてみたいね。どれくらい違うか。ということで、波動スピーカーの自作はこれにて完了。

配管ダクトにゴムリングを接着。

両側面の板の穴に挿入して、完成。

真下から。

これで完成。



<10-05-05>

天吊りのための配線加工を行う。天井に大きめのフックをねじ込み、スピーカー側のフックに引っかけ、吊るす。取り付け位置もぴったりで難無く吊るす事ができた。続いて、LINN DSからスピーカーまでの間を配線するために、モールを取り付ける。ケーブル長は10mになる。ここで一つ大失敗。数日前に47研のスピーカーケーブルを買っていたのだが、このケーブルは単芯のものなので、片chに2本要るのだが、通常のスピーカーケーブルと勘違いして、各ch1本分の長さしか購入してなくて、必要尺の半分しか用意してなかった。しかたなく、後日ケーブルを買い足すことにする。きちんとした音出しは後日に・・。

天井にフックを取り付ける

スピーカーを吊り下げる

ケーブルの配線

ケーブルは47研究所のもの

モールを這わせる



<10-05-04>

スピーカーの音出し確認。NuForceのアンプに、安い電力線で接続して試聴。はじめ、本当にこんな紙の筒から鳴っているのか?と思うくらいいい音が出たのでびっくり。前日の、ユニット単体での音出しとの差が大きかったので、特にそう感じた。まあ、聞き込むと、音のスケール感とかはそこそこだけど、値段を考えれば十分にいい音だと思う。フルレンジのユニットなので、楽器の音が素直に出ている感じ。小編成のジャズ系のCDを聞いてみたが、アコースティックギターの音とか、生々しくて良かった。メインのELACのスピーカーとはかなり違う系統の音だが、BGM的に鳴らすには丁度いいかもしれない。

塩ビシートを慎重に巻き付ける

貼付けが完了



<10-05-03>

いよいよ、スピーカー製作も佳境に。ボイド管の加工を始める。まずはゴムシートを内部に貼付ける。貼付けるといっても、固着はしなくて、ぴっちりとはめ込むようにする。続いて、一番難しそうな塩ビシートの貼り込み。前日に横板にシートを貼っていたので、大体の雰囲気は掴めており、大きなトラブルもなく、ぐるっとボイド管前週にシートを巻く事ができた。重なり部分ののりしろは、5cmくらいと多めに取った。ギチギチにして、カットで失敗したくないので。シートの両端も大きめにカットしてあり、ボイド管にぐるっと貼ってから、余白分をカットする。

ゴムシートをカットして、ボイド管の内側にはめ込む

塩ビシートを慎重に巻き付ける

貼付けが完了

シートがうまく巻けたところで、続いてターミナル端子の取り付け。電動ドリルとカッターで、取り付け部分に穴を開け、端子を取り付け。結構この作業には時間を取られる。目分量で取り付けたら、LRで若干の取り付け位置にずれが生じてしまった。

ターミナル端子を取り付ける

ちょっと斜めになってしまった

続いて、スピーカーケーブルのハンダ付け作業。ケーブルは、余っていた47研の単芯ケーブルを流用する。久しぶりのハンダ付け作業だが、難無く終了。さらに、スピーカーを天吊りするためのフックを取り付ける。当初用意した木ネジ型のものだと、取り付け強度に問題があり、すっぽり落ちてきそうな嫌な予感がしたので、急遽地元のホームセンターに買い出しに行き、ボルト型のしっかりしたフックを購入。ナイロンナットも買い、内側からきちんと固定する。

ターミナル端子にケーブルを半田付け

フックを固定

裏側からナットで固定

二箇所にフックが取り付けられた

そしていよいよ、スピーカーユニットの取り付け。FOSTEXのユニットを取り付け、電動ドリルで下穴を開け、対角線上に4点を順番に木ネジで固定する。そして、スピーカーケーブルを裏側からハンダ付けして固定。この状態で、ハンダ付けに問題がないか、簡単に音だしテストをする。音は出るが、スカスカのちゃちい音。完成したスピーカーから本当にいい音がするのか、一抹の不安がよぎる。

フックを固定

裏側からナットで固定

二箇所にフックが取り付けられた

音出しはOKなので、両端の横板を、ボイド管にはめ込む。結合部に木工用ボンドをさし、予め用意したプラスチックハンマーで、間に厚めのゴムシートを挟みつつ叩き込んではめていく。かなり力を入れなければならず、壊れるのではないかと少々不安を感じるが、何とかはまってくれた。少々、斜めに叩き込んでボイド管の片淵がめり込んでしまったのが残念。まあ、ゴム溝を取り付けるので、目立たなくなるけど。

横板をはめ込み、ゴム溝を取り付ける

最後の最後で、予想外に苦労したのがゴム溝の取り付け。円弧状に巻くのだが、両端がきっちり合わない。合わせようとカットすると、切り過ぎになってしまう。結局、隙間が生じるイマイチの状態で諦める。うまい修繕方法が見つかったら、手直ししたいので、ゴム溝は接着もせず、はめただけにしておく。これで、ようやくスピーカーの完成。

完成したスピーカーの外観

結構よく出来ている

エムズ純正と遜色ないのでは・・と自画自賛



<10-05-02>

いよいよ、スピーカー製作の開始。まずは、横板に塩ビシートを貼るところからスタート。コンパスで円形にカットして貼ろうとしたが、うまくカットできないので大雑把に切って、貼ってから淵をカッターでカットする事に。バッフル部分は中心部に穴を開けて、ドライヤーで引き延ばしながら内側に引き込むようにする。しかし、穴の径が30mmなので穴がうまく隠れてくれない。取りあえず、横板部分へのシート貼り込みだけで感覚を掴み、この日の作業は終了。

塩ビシートを横板に貼付ける

穴部分は引き延ばす



<10-04-30>

実際のパーツで寸法合わせしてみたら、ゴム溝の溝幅が狭い事が判明。ハンズで、もう少し熱いのを購入。ついでに、ニードルフェルトをやめて、内部にゴムシートを貼る事にして、これも購入。

買い直したゴム溝

フェルトの代わりに、ゴムを貼ることにした



<10-04-24>

秋葉原、渋谷と巡り、スピーカーの部材を買い集める。秋葉では、今では数少なくなった自作スピーカーパーツの揃ったコイズミ無線に行き、ターミナル端子とニードルフェルトを購入。その後、渋谷のハンズに出向き、予め図面化していた横板(ユニットを取り付ける板)を購入し、切り出しも依頼する。当初、化粧板にするつもりだったのだけど、12mm厚のMDFに変更する。同時に、ボイド管と横板の隙間を隠すためのゴム溝も購入。その後地元のホームセンターで、ボイド管に貼付けるための塩ビの化粧シートも購入。これで、大方の部品が揃った。MDFは当初塗装しようかと思っていたが、水分を吸い込むので何度も下塗りしないとダメらしく、ボイド管に巻きつける塩ビシートを使い装飾することにする。

ターミナル端子はノーブランドの格安品

結局使わなかったニードルフェルト

東急ハンズでカットしてもらった横板

装飾用の塩ビシート



<10-04-22>

本体の外観を大雑把に設計。ボイド管は、基本4mという長さで、カットするのはなかなか面倒そう。Webを調べていると、米谷紙管製造株式会社という兵庫の店でカットもしてくれるよう。さっそく、150mm径 x 400mmで発注。エムズの0801は160mm径なので、ほんの少し小さい事になる。

簡易図面

カット済みで納品してもらったボイド管



<10-04-20>

GWにスピーカー自作をすることにして、まずは部材のピックアップ。紙筒部分は、ボイド管という建築現場で使う紙製の管で代用できるという。両側面のスピーカーユニットの取り付け板は、当初ボイド管の蓋を使おうとも思っていたが、正攻法に木板をカットして作ることにした。東急ハンズに行って確認すると、円形カットして、さらに円形の穴を開ける加工も可能であることがわかり、問題は無さそう。その他、ゴムの目張りとかも目星を付ける。心臓部のfostexのユニットには、8cm径のFE83enを使う事にする。エムズの主力モデルのMS1001は、FE103という10cm径のだが、一回り小さい、MS0801系のを作る事にする。FE83はほとんどの店で在庫切れで、4月下旬入荷見込みとの表記。それなら、早めに注文を入れておこうと、送料が無料だったimpress directに注文を入れる。ターミナルや吸音材は、秋葉原のリアル店舗に後日買い出しに行く事にする。

ホームセンターで売っているという、ボイド管
近くのホームセンターには置いてなかった・・。

impress directで購入したフォステックスのユニット

8cm径の小型のユニット



<10-04-10>

LINN Sneaky DSはアンプも内蔵している。室内でBGMとして、このDSのアンプを使って音楽を送出したいと思い立ち、スピーカーの購入を検討。当初はBOSEの161という最安の壁or天井型スピーカーを検討。その後、円形の天井取り付け型230検討に移行。そんな矢先、アメトーーーークでチュートリアルの徳井が紹介した、エムズというメーカーの波動スピーカーが目に止まる。無指向性で、リスニングポイントを選ばないという特性が、今回の使い方にあってるな・・と一気にこのスピーカーに注目。しかし、約10万円となかなか高い。2chとかで調べると、ユニットはfostexの1個3000円くらいのを使っているみたいだし、メーカーのWebにも書かれているが、ボディは紙でできている。これで10万はちと高い。しかも、評価も人によってマチマチ。無指向性スピーカーを知らない人は感銘を受けるかもしれないが、それほど突出したものでもない、という意見が参考になった。うーん、それだったら・・とWebで検索すると、この波動スピーカーを自作した、というレポートが結構出て来る。暫く前にタモリ倶楽部で話題になった、塩ビ管スピーカーと共通する手軽さで自作できそうだ。ということで、はじめてのスピーカー自作に挑戦することにした。

当初検討していた、BOSEの161

その後、天井直づけの230を検討

最終的に、エムズの波動スピーカーを参考に自作する事に。