AVシステム・2008
従来のオーディオ環境は、バブルの終わりの頃に購入したこともあって重厚長大傾向な構成。LUXの水冷(!!)A級アンプに、パイオニアのターンテーブル型CDプレーヤ、そしてオンキョーのフロア型スーパーハイパボリックホーン搭載スピーカ・・と、かなり特異なフィーチャーを持つ、ちょっと捻くれた構成になっていた。それぞれの重量もかなり重い。価格は3点で100万くらい。 ![]() ![]() ![]() 今回リニューアルにあたっては、まずコンパクトであること。小音量でもバランス良く聴けること。そして、聴感上の解像感が高いことを選定ポイントとした。価格は、前回よりも絞って、60万くらいをターゲットに。 オーディオ機器選定の場合、どれか一つ機器を定めないと際限ない組み合わせで絞込みができなくなってしまうことがある。音の出口であるスピーカーを絞れれば、選定は大分進めやすくなる。 コンパクトなスピーカー・・ということで、ある程度のフィルターをかける事ができて、雑誌とかWebとか色々調べて行き着いたのが、ELACとピエガ。ELACはドイツでピエガがスイス。少し古いモデルだけど、ELACの310.2 JETは小ぶりだけど高域が美しいということでかなり評価が高い。同メーカーの最新機種、BS243、FS247も評価高そう。一方のピエガのTS-3は、AVサラウンド用途も意識した製品で、実物を見たが仕上がりがかなり良い。アルミ削り出しみたいで質感がある。一方のELACはシルバー塗装で光沢感はあるが、高級感という意味ではちょっと劣る感じか。結局現物を秋葉原で視聴して、高域が綺麗で、純正スタンドの作りがしっかりしていたELAC 310.2に決定する。小さいボディからしっかりした音が出る、というのも選定に寄与した。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() スピーカーが決まると次はアンプ。当初、マランツ辺りの比較的重厚なアナログアンプも視野に入っていたのだが、マランツは固有の色気が強いのと、今回のコンパクト志向の流れに反するので却下した。変わりに浮上したのがデジタルアンプ。ELAC 310.2のユーザーでもデジタルアンプ利用者が多いとの事で、俄然興味が沸いてきた。 はじめに目に付いたのは、国内の新興メーカー・フライングモールのCA-S10。SOULNOTEやサウンドデザインの製品も気になったがコスト面で脱落。続いて急浮上してきたのは北米の新興メーカー・NuForceのIA-7E。新製品ということもあってか、オーディオ専門誌のベストバイとかで結構上位に上がっているので目に付いた。 ちなみにデジタルアンプに関しては、入力やセレクターは簡素で、フォノアンプとかも付いてないのが殆ど。結果的にはトータルのC/Pでアナログアンプよりも劣ってしまったりもするのだが、どうせシステムを一新するのであれば、冒険をしてみたいところ。デジタルアンプでいく方向性は固めた上で、もう直感とデザイン面でNuForceの製品を選ぶことにする。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 続いてSACDプレーヤ。こちらは、全体の統一感とコンパクト・・ということで選択肢がほとんどなかった。SACD非対応の機器なら広がりはあったのだろうけど、やはり今回SACD対応は譲れない。結果、必然的にデノンのDCD-CX3に落ち着いた。パイオニアやヤマハのフルサイズの製品も最終候補として残ったのだけど、やはり大きさ的にIA-7Eと釣り合わない・・ということで消去された。 ![]() ![]() ![]() 最後にフォノアンプ。これは価格バランスを考えて、選択肢もほとんどなくCECのPH53に。まあ、残った20枚ちょっとのアナログLPレコードのアーカイブに使用したら御終いなんだけどね・・。 こんな感じで、機器構成はまとまった。 ![]() ![]() ![]() |